こんにちは、ちゃむです。
「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」を紹介させていただきます。
今回は138話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
138話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 回帰者④
(本当にアセラスを止めれば、セドリック様を生かすことができるのかな?)
それとも、ルウェインの言う通り、セドリックはもう変わったから大丈夫なのかな?
頭が複雑だ。
ダリアは深いため息をつく。
その時、誰かがダリアの部屋のドアをノックした。
「お嬢様、すみません。休みに行かれたのはわかりますが、お客様がいらっしゃいました」
「うん?この時間に?」
ダリアは時計を見る。
夜8時半。
眠るには曖昧な時間だが、お客さんが来るには遅い時間だった。
「第二皇子からの伝言です。この前みたいに無礼を犯したくないと・・・」
「あ」
ダリアは驚いて下に降りた。
そうでなくても彼には言わなければならない話がある。
一体何の理由でルウェインの頭をあのような状態にしておいたのか。
しかし、応接間のセドリックを見るやいなや、ダリアは言おうとしたことを忘れてしまった。
セドリックはソファに座り、信じられないほど憂鬱で怒りに満ちた表情をしていた。
彼はダリアを見て元気のない表情で話す。
「・・・ダリア、ごめんね」
「セ、セドリック様!何で謝るのですか!」
ダリアは「こうしてはいけないのに」と思いながらも、ついすぐに彼を許してしまった。
その上、セドリックが率いる通り、彼の隣の席に座ってしまう。
超越者同士の戦いなので、もしかして怪我はないかと思って急いで全身を調べたが、目立った傷はない。
セドリックはダリアの顔を見下ろしてかすかに笑った。
「それでも泣いていない君を見るといいね」
こんな中でも心配してくれるなんて。
彼女は訳もなく感動した。
セドリックは目を伏せて悲しそうな表情で言った。
「君がルウェインのところに今日行ったという話を聞いた。あのキツネみたいな人間があなたに何を言ったか私は怖くて・・・」
「・・・それは・・・やっばり頭をそういう風にしたのはちょっと・・・」
ダリアの考えを読んだのか、セドリックの表情はさらに憂鬱になる。
「私も怪我したよ、ダリア」
「はい?どこをですか?」
ダリアはびっくりして前髪を横切り。額を確認した。
セドリックは静かに目を閉じる。
幸い、そこに傷はなかった。
しかし、やはり超越者同士の戦いなのに傷がないはずがない。
ダリアは彼の手首も持ち上げ、体のあちこちを確認する。
「もしかして目立たない内傷が・・・?」
セドリックはダリアが十分に自分のことを見ていたので待っていて、後になって憂鬱な表情で自分の胸を突く。
そして哀願するようにダリアを見上げた。
「心が」
「・・・」
ダリアはしばらく言葉を失う。
「あの狂った人間が私に何と言ったか知ってる?」
「な、何とおっしゃったんですか?」
「彼が君をここに連れてきたから、君にとって一番大切な人は彼だって」
ダリアは咳き込んだ。
セドリックは唇をかみしめて言った。
「それがどういうことなのか分からないし、興味もない。とにかくそんな理由で私があなたと恋人になりたければ自分の許可を受けなければならないというのだ。変な話だよね?」
「いや、あの狂った人が・・・」
ダリアは深くため息をつく。
その時になってようやく彼女はルウェインの奇妙な行動を理解した。
彼の性格上、本当に何も悪いことをしなかったら、セドリックの攻撃に防御していただろう。
そんなことをセドリックの前で言っておいて、生きているだけでも幸いだ。
「ダリア、あの男は一体君に何をしたんだい?もし脅迫されているのなら、私が何をしても彼を・・・」
「いいえ!そうではありません!」
ダリアはびっくりして彼の言葉を遮った。
するとセドリックの表情はさらに暗くなる。
「彼はあまりにも利口だ。あなたを彼から引き離しておかないと」
「そ、それが、そうしてはいけません・・・」
ルウェインはセドリックの命を救うカードを握っている人だ。
そうすることはできなかった。
セドリックはダリアが断ってさらに悲しくなったようだった。
彼は頭を下げて悲しそうな表情で話す。
「ダリア、私、頭が痛いみたい」
ダリアは驚いてセドリックに近づく。
セドリックは病気のふりをして彼女の肩に額を当て、逃げられないように彼女を腕に閉じ込めた。
セドリックは途中で頭を少し上げて彼女の反応を見て、満足そうに再び頭を下げる。
その時、セドリックが口を開いた。
「全部だめだというだけで。ダリアは実は私のことが嫌いなんだよね?」
「そんなことないですよ!」
「本当に?」
「・・・」
ダリアの目つきが揺れる。
(まだ心の準備ができていないのに)
しかし、ここでセドリックの心を傷つけることはできなかった。
ダリアは目をぎゅっと閉じてうなずいた。
「はい、もちろんです」
しかしセドリックは予想通りそこで止まらなかった。
彼はまだダリアの肩に頭をうずめたまま言った。
「じゃあ、私と婚約を前提にした恋愛をしてくれるの?」
ここまではどうしても、どうしても心の準備が・・・。
ダリアの顔が改めて赤くなる。
彼女が躊躇うと、セドリックは悲しそうな表情で目を伏せた。
「いや、急いでるわけじゃないから」
ダリアはいつもセドリックに対して弱かった。
彼女は何を言っていいか分からずに、まず自分の言うことを吐き出した。
「ま、ま、前向きに考えています!」
「そうなの?」
セドリックはすぐに喜んだ。
また騙されたことに気づいたが、もう遅い。
ダリアはしぶしぶうなずいた。
また頬が赤くなる。
セドリックはダリアの表情の変化をじっと見つめながら楽しそうに小さな笑い声を上げた。
そしてしばらく沈黙が流れる。
ダリアは少しいらいらした。
(早く浄化してあげないといけないよね?)
ただでさえ、自分の能力をいつ明らかにすべきか、時間だけを計っている時だ。
ちょうど頭も痛いと言っている。
ダリアは手に入れた指輪を取り外すために片手で触った。
でも指輪が指先に捕まる前に、セドリックがダリアの手を握る。
彼は静かに言った。
「大丈夫」
「・・・はい?」
ダリアは頭から血が抜ける瞬間を感じた。
セドリックはゆっくりと話す。
「何をしようとしているのかは分からないが、このままでいよう」
「・・・」
セドリックの考えは実に読みづらかった。
(ひょっとしたらセドリック様は、みんな知っているのかな?)
その考えだけでもダリアは心を乱す。
セドリックはダリアを満足に抱きかかえ、しばらくしてやっと手放した。
「もう機嫌が直ったよ」
ダリアはどうしていいか分からず、彼の手を握った
彼はにっこり笑いながら手を引いてダリアの手の甲にキスをする。
「元気でね、私のことが好きなダリア」
ダリアは反論もできずに彼を送り出す。
彼が馬車に乗って去っていくのを見て、ぼんやりとダリアは思った。
「何度も延ばすわけにはいかないのに・・・」
告白の答えであれ、能力を明らかにすることであれ、早くしなければならないのに。
次は必ず・・・。
ダリアは毎回計画に失敗し、次を約束する悪党のように拳を握り締めた。
ルウェインの行動が完全にお父さんですよね。
事情を知らないセドリックが怒るのも無理はないです。