継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【313話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は313をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

313話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【312話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は312話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 呪いの解除

戦争の日が近づいていた。

出場を準備している兵士たちの間に奇妙な静寂が流れる。

数回にわたって戦闘を経験した者も、今回が初出場の者もいた。

鉄の匂いがしない戦争はないが、今回は妙な不安が鉄の粉のように混ざったままだ。

緊張の間から武器を点検する音だけが鋭く聞こえてきた。

初出場を控えた若い兵士が不安そうな目でつぶやく。

「クローネンバーグから魔弾という不思議な武器を持ってきたそうだが、勝てるだろうか」

そのつぶやきを聞いて、横になっていた兵士が立ち上がる。

彼が訳もなく怒った。

「出発する前から縁起でもないこと言う?」

「でも・・・」

初めての戦闘だから緊張するしかないということだった。

そしてその不安は、何度も戦闘を経験した帰還兵たちも同じ。

一度も魔弾を見たことがなかったが、遠い戦場から聞こえてくる便りは彼らを不安にさせるのに十分だった。

妖精が作り出した魔法兵器。

弓よりも速く、強力で破壊的な武器。

巨漢さえ一撃で倒す武器を、たかが刃物で相手にできるだろうか。

そんな不安を飲み込んでいたところ、ある兵士が小隊の中に入った。

「新しい軍服が完成したそうです。補給兵舎で受領して行ってください」

軍服?

新しい軍服だなんて。

軍服を配給されたのが先日のことだが、新しい服が完成したという話に少し戸惑った。

皆、うろうろしながらも、普及品の兵舎に向かう。

中に入ると、先に到着した兵士たちが見えた。

彼らの顔には戸惑いがあった。

どうしてあんな表情をするのか知る術がない。

到着したばかりの兵士が新しい軍服を受け取った瞬間、彼もまた戦友たちのような表情になった。

「この軍服は一体・・・?」

 



 

そしてその頃、セイブリアンと単独面談をしていた司令官も当惑を隠せずにいた。

「殿下、無礼であることは承知しておりますが、どのようにして新しい軍服を下賜されたのかお伺いしたいと思います」

司令官はやや不穏な表情で新しい軍服を眺める。

その服は今まで兵士たちが着ていたものとは全く違う形をしていた。

それは土色の地味な、いや地味だという言葉さえ過度な軍服。

ネルゲンの軍服は歴史的な赤色を誇っていた。

紐の飾りもやはり派手なものを使うのが一般的だ。

威厳を備えるべき大国の軍服。

まともな軍服を土色に染めた理由は分からなかった。

また、この場に王妃がいるということも。

アビゲールはセイブリアンの隣に立っていた。

国王が王妃を敬愛することを知っているため、堂々と話を持ち出すことはできなかったが司令官の視線に不忠さが満ちている。

(軍事的な内容が行き交う席にとうして王妃がいるのだろう。ここが女性たちのお茶会でもないのに)

司令官が無表情な顔で不満と怪認さを和らげている中、アビゲイルが黙々と口を開いた。

「この軍服は私が提案したものです」

その言葉に司令官はさらに呆れてしまった。

剣を一度も握らず、戦争について何も知らない門外漢が付け加えるとは。

「・・・理由をお伺いしてもよろしいでしょうか」

針のように鋭い声にもかかわらず、アビゲイルは平然としていた。

彼女は揺るがない視線で告げる。

「敵軍が使用する魔弾が遠距離武器だということは、卿も知っているでしょう」

「ええ、もちろんです」

「土色の標的と赤色の標的のうち、どちらがより合わせやすいですか?」

彼女は戦争についてよく知らなかった。

しかし、衣服なら話が変わる。

社交会の花である舞踏会場も、轟音と血が溢れる戦場も、そこに服がある限り、すべての所が彼女の領域だった。

司令官が派手な軍服に固執する理由は知っている。

単に審美性のためではなく、軍事的な理由からだった。

中世から近世までの軍服は、華やかな色彩と装飾を選ぶことが多かった。

機先制圧や部隊の規模を大きく見せるための目的もあり、また司令官が味方の位置を確認するためだ。

火砲や古式銃器からの煙による対象の識別が難しくなると、目立つ色の軍服を選択するしかなかったのだ。

しかし、無煙火薬を使う銃器が出てからは状況が変わった。

目立つ色は、合わせやすい標的に過ぎない。

そのためアビゲイルはわざわざ軍服を泥と茶で染め、土色の軍服を作るよう命じたのだ。

「説明がもっと必要でしょうか?」

アビゲイルはうつろな顔をしている司令官に向かって言った。

彼はアビゲイルの質問にすぐには答えられなかった。

驚きと自責のためだ。

あまりにも当然の道理に気づかなかったのが恥だった。

内心では王妃を無視していたため、なおさらである。

「いいえ。私の無知と無礼をどうかお許しください」

彼の硬かった首輪がようやく縮んだ。

その単純なことさえ気づかなかった自分の愚かさが恥ずかしかった。

彼の瞳から傲慢が消えると、アビゲイルはそれ以上司令官を責めなかった。

ただ静かに彼を眺めて口を開く。

「許しますから、内命を受けなさい」

「どんな命令ですか・・・?」

彼女の声に怒りや叱責はなく、司令官は注意深く頭を上げて王妃を見上げた。

アビゲイルは王妃らしい威厳と断固さで口元を引き締めたままゆっくりと話を続けた。

「私はネルゲンの勝利を望んでいますが、少しでも血を流さないことを願っています。勝利をしても、兵士たちが皆死んでしまうのなら、価値のない名誉に過ぎません」

誰かはそのような名誉を望むかもしれないが、アビゲイルは違う。

勝敗と同じくらい重要なのが民の安全。

兵士たちもやはり彼女の民だった。

なので少しでも怪我をしなくて、少しだからもっとたくさん戻ってきますように。

そのような気持ちで軍服を作るよう命じた。

着た人を殺す服ではなく、命を生かして保護する服になることを願って。

「一人でも多く生かして帰ってきなさい。それが私の命令です」

セイブリアンも同意するかのように、司令官を眺めた。

帰って来い。

彼女は勝利を命じるのではなく、生存を頼んでいた。

司令官は少しボーツとした様子で、従順に頭を下げる。

これ以上疑問は残っていなかった。

ひたすら善意に向かう衷情のみ。

「お命頂戴します、王妃殿下」

その答えにアビゲイルは優しい視線を送る。

近いうちに遠い戦場に向かう人が無事に帰ってくことを祈りながら。

 



 

ベリテが短剣で自分の手の平を切ると、赤い血が瞬く間にあふれた。

痛いはずなのに顔一つしかめっ面もしないまま。

気持ちとしては、すぐにあの手に包帯を巻いてあげたかったが、私はその手を取り合った。

血が私の手のひらにつくと同時に、巨大な魔力が私に流れてくるのが感じられる。

私のものとは違って白くて清明な色の魔力。

全身に明るい光の魔力が満ちているようだった。

両目が明るくなり、世界がさらに遠く見えるような。

その時、ベリテの顔が血の気なく青白く変わっていくのが見えた。

「ベリテ、ダメ。終わり!」

私は急いでベリテの手を離す。

ベリテは貧血でも起こす人のようにふらつく。

そんな中でも私をじっと見つめていた。

「いや!もっとあげられるよ!私の魔力をもっとあげる!そうすれば呪いを読めるはずだ!」

「ダメ。あなた、この前気絶したじゃん。死ぬかもしれない!」

ベリテは記憶を取り戻すために私に血を渡す実験を繰り返していた。

ベリテの血を浴びると魔力が一時的に増加したが、やや足りない状態だ。

血を抜いて集めておけば良いが、体から抜け出した血は時間が経てば魔力が幾何級数的に減少してしまう。

他人の血を受ける方法も考えてみた。

率直に協力を求められる人がセイブリアンくらいで、彼の血を受けたが十分ではない。

だからといって、これ以上ベリテが血を流すことはできなかった。

私はベリテの手を包帯で包んだ。

手が冷たい。

「どうか無理しないで、ベリテ」

「無理しないと。私が早く記憶を取り戻してスレビエンに行けば、戦争も防げるかもしれないじゃん」

援軍が西部に発ってから数日が過ぎた。

勝利の知らせの代わりに、似たり寄ったりの戦闘が続いているという連絡だけが飛んできている。

戦争が始まると、宮殿の雰囲気もかなり硬直していた。

もしかしたら負けるかもしれないという不安から、自分の首を保とうと工夫する貴族も大勢いる。

また、戦場で必要な魔導具も相当なもののようだ。

計測器や望遠鏡、警報装置など。

魔法館の魔法使いたちも戦場に送り出され、魔力不足の問題はさらに深刻になった。

ノマもやはり不安なようで、最近戦争がどのように流れているのか、魔導具問題はどうなっているのか間いたりした。

ノマが助けるようなことはないかと間いたが、ただ静かに笑うしかない。

落ち着かない。

ベリテが焦っている分、私もそうだった。

しかし、私はそのような気持ちを隠したまま、ベリテを慰める。

「大丈夫。今の状態でも耐えられるよ。それでも軍服のおかげで負傷者がかなり減ったんだって」

その言葉にベリテはほっとしている様子だった。

しかし、ほんの少しだけ。

ベリテも知っているはずだ。

軍服によって死傷者が減るのは嬉しいことだが、それだけでは戦争に勝てないということを。

「スレビエンの位置でも思い出せば、なんとか行ってみるのに・・・」

私は答えなかった。

何と答えてもベリテの心が軽くなることはないことを知っているから。

ベリテは最善を尽くしている。

魔弾を作ってみようともしたが、ベリテ一人で数千~数万人が使う武器を製作することはできなかった。

うぅ、子供にこんな心配を押し付けたくはないのに。

ただ一日一日楽しいことだけを考えても足りないだろうに。

 



 

ヴェリテの呪いは相当強力のようです。

このまま何回試しても成功は難しいはず。

何か対策はないのでしょうか?

継母だけど娘が可愛すぎる【314話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は314話をまとめまし...
【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...
【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...
【あなたの主治医はもう辞めます!】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「あなたの主治医はもう辞めます!」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...
【乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」を紹介させていただきます。 ネタバ...
【家族ごっこはもうやめます】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...
【公爵邸の囚われ王女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「公爵邸の囚われ王女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となって...
【大公家に転がり込んできた聖女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...