公爵邸の囚われ王女様

公爵邸の囚われ王女様【46話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「公爵邸の囚われ王女様」を紹介させていただきます。

今回は46をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【公爵邸の囚われ王女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「公爵邸の囚われ王女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となって...

 




 

46話 ネタバレ

公爵邸の囚われ王女様【45話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「公爵邸の囚われ王女様」を紹介させていただきます。 今回は45話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 仮面の奥②

ノアはクラリスに顔を出したまま裾をつかんだ。

いつの間にか緊張したのか、指先が少し震えるような気もした。

本当に不思議なことだ。

相手はせいぜい2つの季節を知り合った女の子に過ぎない。

人間に与えられる平均的な人生の総量を考えてみれば、一時的と呼んでも良い時間だ。

それでもノアは、もし仮面の向こうを確認したクラリスが「怪物」だと言い、恐れるのではないかと心から心配していた。

(・・・やめようか)

一瞬後悔が押し寄せてきた。

彼の本当の顔を見てしかめっ面をしない人はいなかった。

こんなブサイクな顔が何がいいとあえて見せるのか。.

「動かないで、ノア」

彼が少し後ろに下がろうとすると,クラリスはすぐに彼の仮面の両側をつかんだ。

再び目を開けてみると、すぐ前まで近づいてきたクラリスが仮面についた紐を解きほぐすためにキャンキャンしていた。

「少女、大変なら」

「大変じゃない!」

少女がそのように叫ぶ頃、顔にしっかり付いていた仮面が少し緩くなるのが感じられた。

(なんてこった)

ノアはなんだか逃げたいという気持ちで目をぎゅっと閉じる。

いつも陰になっていた顔の上に日差しが当たるのが感じられた。

範囲はゆっくりと広がっていく。

彼は頭を下げて、自分を隠したいという気持ちを抑えた。

とにかく顔を見せてやると先に言ったのはノアだったので。

仮面が髪の毛をかすめて完全に落ちる。

ノアは、真っ黒な覗野の向こうに立っているクラリスの表情を勝手に想像した。

彼女がどんなにいつも明るく笑う女の子といっても、この姿の前ではぐしゃぐしゃになっているのでは。

このように良くない考えがやたらと浮かび上がる中でも、彼は先ほど交わした約束をただ一つの希望で大切にしていた。

『約束するよ、私は絶対に怖がらない』

だから、今はクラリスを信じて両目を開かなければならなかった。

そうしなければならないのに・・・。

なんだか勇気が出なかった。

 



 

「わあ」

ノアが躊躇している間、少しはしゃいでいるような嘆声が聞こえてきた。

「・・・?」

ノアはようやく目を細める。

ちょうと色ガラスを通ってきた日差しが、彼らが線の周りに黄色と青の光を流していた。

普段とは違う色彩のためか、ノアは今が他の日常と非常に違うように感じられた。

「素敵・・・」

色とりどりの光の下にはクラリスがいた。

やっと視線を下げると、少女は猫の仮面を自分のあごの先にしっかりと当てたまま、きらめく視線を送ってきていた。

「こんなに素敵なものは一度も見たことがないよ、ノア!」

今やクラリスは両頬に桃色が漂うほど興奮し、いつもより声を高めていた。

「え・・・え?」

ノアは当惑する。

クラリスが怖がらないことを切望していた。

それなのにかえってここまで喜んでいるなんて・・・?

「触ってみてもいい?そうだよね?ああ、どうかそうだと言って!」

クラリスはノアの手に仮面を返し、両手をさっと持ち上げる。

ノアがうなずくとすぐにほっぺたを引っ張る勢いだ。

「急にそんなに・・・!」

「でも、でも!私、こんなにきれいな顔は初めて見たの!」

「私をからかってはいけない!」

彼は慌てて後ろに下がって、ソファーのひじ掛けに足が引っかかって、中腰で座り込んでしまった。

「大丈夫か」とクラリスはまた間隔を縮めてくる。

「だ、大丈夫。少女にからかわれて驚いただけだ」

彼が必死に落ち着きを取り戻し、渡した言葉にクラリスは唇を少しひねりながら答えた。

「からかってるんじゃないよ。私は本気なのに・・・」

「本気だなんて」

ノアはとんでもないようにそっと首を横に振る。

彼自身さえ愛したことのない顔だ。

「どうか約束を守ってくれてありがとう。望むなら触ってもいいが、せっかくいい言葉を出さなくてもいい。私も・・・テーマは把握しているから」

彼が寂しく渡す言葉が終わる前に、両頬に柔らかい手が感じられた。

「どういうこと?」

彼の頭を上に引く少女は、依然としてきらめく目で彼を見つめていた。

彼女の指の間から肌に刺さった石の荒い触感がはっきりと伝わったはずなのに。

「ノア、きれい」

「・・・」

「そうだよ、ノアが他の人と違って苦しんでいるのは私も知っているけど」

いつの間にか少女は彼の額と鼻先、そして頬とあごに至るまで、すべてゆっくりとこすってくれた。

彼の肌の間に咲いた不気味な石ころが彼女の指先からは宝物にでもなったように貴重なもてなしを受ける。

「ノアが持っている石はみんな優しい。こんなに気に入った石は初めてだよ!」

これは呪い。

それも母親がお腹の中の息子を相手に残酷な実験をした結果かも知れないということだ。

ノアはそのように説明しようとしたのをやめた。

クラリスを恥ずかしくさせたくなかったので。

いや、本当は・・・。

「本当にきれい」

初めて聞く賛辞があまりにも心地よかったから。

たとえ彼自身は共感できないとしても。

「・・・きれいかな?」

ノアは訳もなく勇気を出してそう尋ねる。

人間の体温があってはならない頬が、なぜか熱くなるようだった。

「うん!私が見た人の中ではノアが三番目にきれい!」

「いったい誰と、誰が・・・!」

「三番目」という言葉にノアは思わず泣きそうになる。

もちろんすぐに口をつぐんだが。

どうやら、クラリスの賞賛にその間、胸が張り裂けそうになったようだった。

「少女は変だ」

「うん?」

「誰でも不快に思うことなのに」

「私は石が好きだよ。私が触って痛くはない?」

「ただ気分がいい・・・いや、別にいい感じはない。少女こそ手が痛そうだが?」

彼はやっと自分の荒い顔とは違って、クラリスの手が小さくて柔らかいという事実を気にした。

「全然平気だよ。冷たくて気持ちいい。ああ、本当に、こんなに立派な石は初めてだよ」

「少女の砂利がこの話を聞かないことを願わなければならない」

「あ・・・!」

クラリスはすぐに口をつぐんでポケットをちらりと見た。

「モチは聞いてないよね?」

それは分からないので、ノアは肩をすくめるだけだった。

「うう・・・でも」

クラリスは「やっばりとてもきれいなんだ」とかすかに口の動きだけで話した。

ノアはだんだんと賛辞を受けるのが恥ずかしくなったので、今まで持っていた仮面を少しずつ上げて顔を隠し始める。

「えーん」

クラリスが心から惜しむ声を出すのは初めて見たので、ノアは再び仮面を下ろそうと思ったが、固く決心した。

「もうやめなさい」

クラリスは未練たらたらとした顔で手を落とした。

「後でまた触ればいいじゃないか」

「本当?」

「どうせ少女以外に誰も見ることのない顔だ」

また、クラリス以外の誰も好きになってくれない顔でもあった。

「だから、いつでも勝手にしてもいいよ」

彼が「いつでも」と話す時、クラリスが必ず餌を狙う目で仮面を眺めたので、ノアは素早く自分の仮面を両手でぎゅっと押さえながら話した。

「とにかく今日は終わりだ!」

「・・・えーん」

再び残念がってぐったりする姿がなぜか可愛かったが、ノアは再び首を横に振りながら心を引き締める。

 



 

ノアはクラリスの部屋に本の入った荷車を持って行き、客間に戻った。

何か忙しくすることがあるというが、それが何かはなかなか説明してくれなかった。

クラリスは持ってきた本をソファーに座って1枚ずつ読み始める。

トントン。

ノックの音が聞こえてきたのは、5枚ほど読んだ時のこと。

重い本を置いて答えると、すぐにロックハート先生の声が聞こえてきた。

(私を叱りに来たみたいだね)

クラリスはびっくりしてどこに隠れるか考えた。

「開けなくてもいい。ただ、私はあなたに謝らなければならないと思って・・・」

しかし、すぐに聞こえてきた話は、彼女が思ったのとは全く違った。

「大人として、教師として、君にあんなことを言うべきではなかった。いくら弟のことを忘れられないとしても、そんな悪いことを言うなんて。私も私を許すことができない」

クラリスは戸口に注意深く近づいた。

率直に言えば彼が「弟」に対してこのように先に話を持ち出すとは思わなかった。

それは本当に辛い部分だろうから。

「私には弟がいた。とても愛らしい子だったよ。・・・たとえ、死んだとしても」

クラリスはこっそりドアを開ける。

内壁を通じて知っていた話ではあるが、本人を通じて聞きたかったこともあった。

これも「グレゼカイア」の仕事でもあるから。

「あなたのお兄さん、グレゼカイア王子の手にね」

狭い門の隙間から眺めると、頭を下げた先生の姿が見えた。

「正直に言う・・・つらいんだ。苦労して救った先生が足りない人で申し訳ない」

クラリスはドアをもう少し押し開けで首を横に振る。

「いいえ、先生」

「あなたはこんなに優しいのに・・・弟だけを思って恥ずかしい行動をした私を許すことができない」

「そんなことないです!好きな人を恋しく思うのは当然だと本に出ていました」

「だから、私は・・・あなたに何かを教えるには向いてない先生なんだ。仮面をかぶった子供の言うことが正しい。今日の授業内容も実はそんなに大したことなかった」

「いいえ、そんなことないです!私がどうやって償うことができるのか、一緒に考えてくださったんじゃないですか。実は、その答えをぜひ聞きたかったのです」

「そうなの?」

「ええ、そして先生こそ、そういうことを一番よく教えてくださる方なんですもの」

「じゃあ、今からでも授業を続けていいかな?」

ロックハート先生は突然少し強くドアを引き開ける。

彼はとても親切な笑みを浮かべていた。

 



 

ノアが怪物と言われているのは、顔に石がついているからなのですね。

ゴーレムマスターのクラリスには関係のないことですが。

ロックハート先生は本当に反省している?

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