こんにちは、ちゃむです。
「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。
今回は110話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
110話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 化身との契約
「陛下、誤解です。ヴァミロ・ステンリー卿の実力は本当に・・・!」
「ストップ!」
ユリッヒは哀願するような口調で言い訳をする.ダイアナを冷たく見つめた。
「もしこの事実が外部に広まったら、バキア戦で勝利した栄光さえ色あせることができたことを本当に知らないのか?それも皇后という人が」
「・・・」
ダイアナは唇をかんだ。
「・・・彼は皇室に役立つ人材でした」
「皇室ではなく、ルチア公爵家に役立つ人材だったのだろう」
「ルチア公爵家の財産が陛下の財産なのに、どうしてこんなに冷たいのでしょうか・・・!」
もちろん、ルチア公爵家はユリッヒのもう一つのポケットでもある。
そのため、アイルツ公爵家を滅門させ、そこで推進していた魔力列車事業をルチアに渡したからだ。
しかし、今最も重要なのは戦争だった。
戦勝の喜びを高位貴族、特に皇室関連の不正で色あせさせるのは非常に愚かなこと。
「しばらくうるさい話は聞かせないでほしい。自重しなさい、皇后」
ユリッヒは厳しい態度でダイアナの顔を粉々にする。
ダイアナは青白い顔でゆっくりと視線を落とした。
「・・・御尊命を賜ります」
「出ていきなさい」
「・・・」
ダイアナは悲痛な顔をして皇后宮に向かう。
「なんとかして帝国の皇帝が変わる時を急がなければならない」
花のように芳しい紫色の瞳の上に殺気がよぎった。
「クリード、あの子が望むようにアカデミーに行かせよう」
いくら皇位継承権を放棄したとしても、クリードが首都に残っていれば困難だ。
「記憶がないと言った言葉を完全に信じられない」
エセルレッドでどんな操作をするためにクリードを利用したかも知れない。
「皇帝は一体とうしてそんなにエセルレッド公爵を警戒するの?」
ダイアナは眉間にしわを寄せ、間もなく寝室に到着し、女中全員を送り出した。
誰もいない寝室でダイアナはゆっくりと部屋に置いてある人くらいの大きさの神像に向かう。
他の人々にはただ信実な信仰生活のためにかけたと見られるが、これはなんと1000人の血を含んでいる特別な神像だった。
彼女がこの神像を準備するようになったのは、偶然自分に転がり込んできた一冊の本のためだった。
<満身伝>
その本は、この世界の多くの神を除いても、人々がまだ知らない神がいることを知らせてくれた。
彼らがいかに無慈悲で、強力であるかも。
ダイアナは神像に向かってひざまずく。
「■■■■■ 神よ、この場に降臨せよ」
スウウウ~!
神像の両目が血のように赤く染まり、不吉な気運を噴き出した。
その時、寝室が開かれ、アレスが入ってきた。
ダイアナは驚かなかった。
いつものように優しい笑顔で息子を呼んだ。
「こっちへおいで、アレス」
アレスは母親のそばに近づき、神像の前に正面から向かい合って立る。
クリードという武器が消えたところでダイアナは手をこまねいて過ごさなかった。
彼女はより大きな力を見つけようと必死になり、ついに適切な力を手に入れたのだ。
それは、「化身」との契約。
「お母さんが前に言っただろう?この力を受ければ神になるんだよ」
アレスはそっと神像を見上げる。
(神になればすべてが私のものになるだろう。ナビア・エセルレッド、あの女の子も私の所有になるだろう)
そのことを考えると、抑えきれないほど心臓がドキドキした。
ナビアに似合う美しい監獄に閉じ込めて、自分の部屋の真ん中に置ける!
ああ.早く・・・。
「早く契約しましょう、お母さん」
その意志に神が反応した。
キギク。キギギク、キギギ・・・キキ、キキキ・・・!キキキ!キイイ!
「・・・くああああああ!」
アレスは全身に染み込むぞっとするような苦痛に身悶えした。
全身の骨の節がすべてねじれているような感覚。
死ぬかもしれない、このままだと本当に死ぬかもIしれない!
「あああっ!」
ついに神像から入ってきた赤い気運がアレスに全て染み込んだ。
苦痛が止まった。
代わりに、今まで感じたことのない強大な力が全身を席巻し、邪悪な気運が瞳に結ばれ始める。
やがて、彼の瞳が紫色に染まった。
ダイアナの花びらのように柔らかい紫色ではなく、仲の良い気運を抱いた紫色という点が違った。
「はあ~」
アレスは深呼吸をする。
満腹の猛獣のように噴き出した余裕のある息から、すでに偉大な権能が感じられた。
「これが化身の力」
まだ自分の体に宿る権能は途方もなく小さかった。
外部に発現すらできない力に過ぎなかった。
しかし、この力をまともに発揮できれば、「黒い悪魔」と崇められているクリードなどは、自分の相手にもならないだろう。
もしかしたら、エセルレッド公爵も。
(あえて私の首を絞めた代価を払わせなければならない)
ダイアナはとても感激した表情で息子を抱きしめた。
「本当に偉いね、うちの息子。それでも油断しないでね。どうやらエセルレッド公爵が怪しいから」
その可能性は非常に低いだろうが、ダイアナはラルクが化身ではないかと疑った。
そうでなければ、ユリッヒの反応が納得できなかったからだ。
「心配しないでください、お母さん」
アレスはまっすぐに笑う。
「私はうまくやりますから」
どうしても欲しいものを手に入れなければならないので、慎重にならなければならなかった。
彼は整った美貌に乱れた笑顔を描き出す。
「ナビア、早く君に会いたい」
私の部屋に閉じ込められて泣くあなたを。
アレスが化身の力を手に入れました。
今は小さい力ですが、将来はナビアたちの脅威になり得る可能性がありますね。