大公家に転がり込んできた聖女様

大公家に転がり込んできた聖女様【46話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。

今回は46をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【大公家に転がり込んできた聖女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

46話 ネタバレ

大公家に転がり込んできた聖女様【45話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 今回は45話をまとめ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ノアのお願い

エスターが領地を離れている間、特別なお客さんが大公邸を訪問した。

第7皇子であるにもかかわらず、皇帝に最も愛された、しかし病気にかかり皇居から放たれた悲運の皇子。

ノア・ド・バルテン。

「お飲み物はコーヒーとお茶の中でどちらをご用意いたしましょうか?」

「コーヒーがいいね」

執事はノアの話を聞くやいなや侍女に目配せした。

そして、再びドフィンの元に案内する。

(聞いていたより、もっと美男子ですね)

「第7皇子」の優れた容姿についての噂はよく耳にしていた。

大部分誇張されたと思ったが、向き合ってみると自然に納得する。

実際、濃い紺色のスーツを着たノアの姿は、誰でも振り返るほど秀麗で美しかった。

一人で感嘆していた執事が真っ白なドアの前で止まる。

彼が案内できるのはここまでだった。

「2つ目のドアを過ぎると応接間です。そこで待っていらっしゃいます」

ノアはうなずきながらドアを開ける。

古風な大理石の床にポタポタと歩く音が響いた。

精巧な彫刻像と絵でいっぱいの廊下を通り過ぎると、2番目のドアが出てきた。

「ノアです。入ります」

約束された出会いだったので、ドアを開けるのに蹟躇は全くない。

中でノアを待っていたドフィンもゆっくりと立ち上がり、彼を歓迎した。

「お久しぶりです、大公」

「聞いていたよりずっと元気そうですね」

ドフィンは、久しぶりに向かい合ったノアを特に注意深く眺めた。

現皇帝が特に大事にしていた息子であるだけに、ドフィンも他の皇子よりノアに関心が大きい。

病気になってからは権力から遠ざかったが、健康になれば、再び政治争いが起こりうる問題だ。

「今はだいぶ回復しました」

「治療できる病気ではないと聞きましたが?」

「運が良かったのです」

ノアは静かに話し続け、ソファに歩いて行った。

ドフィンの視線も無理なく受け止める。

「座って話しましょうか?」

「・・・こちらへ」

ちょうど女中が入ってきて、彼らの前にコーヒーを置く。

ノアは熱いコーヒーをすすって一口飲んだ後、図々しく笑った。

「おお、これ美味しいですね?もしかして、コルビアから仕入れたコーヒー豆ですか?」

「いいえ。領地で直接栽培したコーヒー豆なので特別な味ではないと思います」

無愛想な話し方にも慌てず、「むしろよかった」と言って、ノアはきらきらと目を輝かせた。

「じゃあ、ここと私がよく合うみたいですね。飲んできたコーヒーの中で最高だから」

「お帰りの際に包むようにお伝えします」

「その必要はありますか?私がよく来て飲めばいいのですから」

ノアは冗談交じりに再びコーヒーを飲み干す。

 



 

濃いコーヒーの香りが二人の鼻先をかすめた。

「余計なことが多いね」

白い眉毛がうごめいてきた。

突然自分を探した理由が気になって会ったが、子供を相手にするには彼の忍耐心が長くなかった。

「お会いしたいご用件は何ですか?」

すると、ずっと笑っていたノアの表情が変わる。

真剣になったノアが黒い瞳を輝かせながら言った。

「大公にお願いがあります」

ノアの話を聞いたドフィンの目つきが冷たく変わる。

接近禁止命令を受けて死ぬ日だけを待っていた皇子が頼みとは?

隠れた意図があるかも知れないので慎重になった。

「何ですか?」

「大公の領地で暮らしたいです」

ドフィンが持っていたティーカップを強く置いた。

下の部分にひびが入るほど荒唐無稽な話だ。

「どういう意味か分からない」

「言葉通りです。私がテルシアに住むことを許してください」

ノアは白い覗線を避けずにじっと見つめた。

「接近禁止命令を受けた皇子様の境遇を忘れたのですか?」

「今はそうですが、1年以内に解決できると思います」

ノアの声は確信に満ちていた。

「お父さんにもすぐに連絡を取ります。私が完全に治ったらですが」

「それは可能ですか?」

「はい。そのためにお願いするんです。私の病気はテルシアでしか治らないんですよ」

ノアが自分がテルシアに居住しなければならない理由を落ち着いて説明した。

外郭に流れる川が、自分の病気に特効薬だという嘘とともにだ。

「ふむ、あの川沿いにそんな力があるなんて、初めて聞きました」

「私も今回知りました」

ドフィンが疑わしく見つめると、ノアが信じてほしいと両手を取り合う。

「この病気が治る瞬間、私は神の呪いを受けた人から奇跡の生還者、あるいは祝福された人になるでしょう。民心が私に向ければ皇太子になることも難しくないと思います。いかがですか?」

「もっともらしいですね」

ノアの話は一理ある。

実際、彼は第7皇子であるにもかかわらず、皇帝の最大の寵愛を受けてきた。

格別に明晰な理由もあるが、他の皇子たちとは異なり、彼の母親が現皇后という点が一役買っている。

その上、現在継承1位になった第3皇子は遊興が好きで頼りない人物。

死んだ皇子と幼い皇子を除けば、ノアが治療された後には再び1位になる可能性が高かった。

「皇太子になる私が、大公にとても大きな借りをするのです。大公にも悪いことはないんじゃないですか?」

ドフィンは複雑そうにノアをじっと見つめる。

彼を見つめる黒い瞳から偽りは感じられなかった。

「皇権に関心でもおありですか?」

「はい。権力を持ちたくなりました」

その言葉には固い決意が感じられた。

ドフィンがため息をつく。

彼が覚えているノアは、権力欲など全くなかった純粋な皇子。

一体何が柔弱だった彼をこのように変えたのか気になった。

「どうしてですか?」

「助けてあげたい人がいるので」

「これは子供のいたずらではありません。皇子様が権力を狙うということは、次の皇帝になる可能性もあるという意味です」

すでに皇子の間では皇太子の座をめぐって軋礫が激しかった。

皇権を狙うなら、その複雑な状況で生き残らなければならない。

「分かっています。私も冗談でこうしているんじゃないですから」

ノアの目は聡明に輝く。

彼には最大の理由であり、変わらない決心だった。

「そうなんですね」

ノアがすでに心を固めたことを知って、ドフィンもこれ以上止めないことにした。

「まあ、いいですよ。とりあえず、私は知らないことにします」

この程度ならいつでも足を抜くことができる。

ドフィンは一応見守ることにした。

一体何を狙っているのか。

ノアの本心が何なのか、ゆっくりと。

本当にノアが治療できるかも疑わしかったが、保険をかけておくことにした。

どうせ領地で過ごすようにしてくれる程度なら難しくないことだ。

 



 

「目につく場所は絶対に行かないでください。人通りの少ないところに隠れて過ごされるのであれば、私は知らないことにします」

「ありがとう。大公」

ノアの表情が明るくなった。

この程度の許可で十分だ。

テルシアに住むだけで、エスターとは非常に近くなる。

嬉しい気持ちで周辺を見回していたノアの視線がーカ所で止まった。

壁の中央にかかっている絵だ。

「あ!あの絵もエスターが描いたんですか?」

「エスター?」

ノアの呼称を間いたドフィンの顔は、はっきりと固まる。

「私の娘と名前を呼ぶほど親しくなりましたか?」

その冷たくなった目つきに気づいたノアが後になって説明を付け加えた。

「私たち同い年なので・・・友逹になることにしました。はは・・・」

「・・・」

ドフィンはとても不愉快な気持ちを隠さず、ノアを見つめる。

そのような話はエスターからは一度も聞いたことがない。

ドキッとしたノアは熱心に話題を変えようとしたが、だめだと思ってこっそりと足を引いた。

「それでは私は引越しの準備をしに行きます。あらためてありがとう、大公」

「お気をつけてお帰りください」

ドフィンも立ち上がり、ノアを見送る。

背を向ける彼の顔には考えが多くて複雑なのが感じられた。

「血の風が吹くのか」

ノアの病気が本当に治るなら、それで皇権を狙うなら、政治情勢が完全に覆されるだろう。

「面白そうだね」

いかなる形であれ、彼には悪いことはなかった。

ところでノアがエスターの名前をあまりにも身近に呼んだことがずっと神経に障った。

「同い年なら仲良くなれるよ。そうなんだけど・・・」

(まさか私たちのエスターに他の決心をしたんじゃないよね?)

これまで婚約者以外にスキャンダルが一度もなかったノアであることは知っているが、なぜかしきりに気まずい気持ちになった。

 



 

ノアが大公家で暮らすことに!

これでエスターとの距離も縮まる?

それとも双子と父親に邪魔される?

これからの展開が楽しみですね。

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