大公家に転がり込んできた聖女様

大公家に転がり込んできた聖女様【57話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。

今回は57をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【大公家に転がり込んできた聖女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

57話 ネタバレ

大公家に転がり込んできた聖女様【56話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 今回は56話をまとめ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 家族会議②

「こんなに遅い時間に訪ねてきてどうしたんですか?いったいあなたたちは誰なんですか!」

この中で一番年上に見える白髪の老婆がすっかり抜けた人を丸見えにして前に出てきた。

「私たちはただ一日一日物乞いで生計を立てている貧しい人々です。何でも必要なものがありましたらご協力いたしますので、剣をお引き取りください」

だが、騎士たちが剣を抜いて狙うと、あらゆるかわいそうなふりをしながらささっと祈った。

やせこけた体がぶるぶる震えている。

一見、罪のない人のように見えたが、ドフィンには狸のような老人がはっきり見えた。

「他の人たちはみんなどこに行った?子供たちは?」

「これで全部です。子供たちの世話をしなくなって久しいです」

老婆は、ドフィンの歓心を買うために質問に素直に答える。

「そうなのか」

とにかく、みんな集まったという言葉になってようやく、馬から降りた。

地に降りる彼はもっと巨大に見えた。

「お前がここの責任者なのか?」

ドフィンが大股で歩いて老婆のすぐ前に立つと、騎士たちとベンが驚いて横に走ってきた。

「殿下、危ないです!」

「はい、私たちがやります」

しかし、ドフィンはむしろ騎士たちに近づかないように手のひらを広げて見せる。

それからゆっくりと身をかがめて老婆と目の高さを合わせてじっと目を凝覗した。

「私たちが何か悪いことをしたら言ってください。一体どうしたんですか?」

老婆はドフィンと目が合うと、全身の毛がうずくのを感じ、すぐにひざまずいた。

「お前たちが孤児の子供たちを拾って売ってお金を稼いだことを知っている」

「・・・古いことです。今はそんなことは絶対にしていません」

「しないのではなく、できないのだろう」

ドフィンが嘲笑しながら言った。

集めておいた人員だけを見ても、何か仕事ができる数ではない。

ここの貧民街は単なる貧民街ではなかった。

子供を売って生計を立てる汚い民族。

奴隷売買商と変わりはない。

エスターがこのような奴らの下にいたと思うだけでも、血が逆に噴き上がる気分だった。

 



 

すぐにでも老婆の息の根を止めておきたい気持ちを抑えながら、ドフィンが尋ねる。

「売り渡した子供たちをすべて記憶することはできないが、神殿に渡した子供はただ一人だけだから記憶しているだろう」

「し、知りません。子供たちがどれだけたくさん通って行ったんですか。それをどうやって全部覚えているんですか」

「覚えておいたほうがいい。このまま死にたくないのなら」

ドフィンは話し終わるやいなや老婆の首をつかんだ。

骨だけが残っていて、片手でも十分に握られた。

「キャー、キャー、助けてください!覚えてます!私です!目がピンクの子です!!」

何も知らないと言っていた老婆は、ドフィンが本当に殺しそうになると、卑屈に祈りながら事実を打ち明け始める。

ドフィン老婆が呼吸できる程度に胸ぐらをほぐして、顔をもっとびったりと近づけた。

「あの子をとこで拾った?」

「私は何も知りません。ルシファーが連れてきた子供でした」

「ルシファー?あの中にいるのかな?」

ドフィンが一ヵ所に集めておいた貧民街の一員たちを冷たくあしらう。

「いいえ。ルシファー、あの噛み殺すやつは・・・もう数年前に私たちの財産を全部持って逃げました。その時あの子を売ったお金も全部です」

老婆の話ではエスターを売って4年後頃、ルシファーが集めておいた貧民街のお金を全て盗んで逃げたと言った。

その後、内部分裂が起きて人々はバラバラになり、これ以上力がなくて子供を売ることもやめたという話だ。

「むかつくな」

ドフィンはここまで来たのに何も見つけられないと、ため息をつきながら眉をひそめた。

これ以上老婆から分かることがないという考えで手を離して老婆を後ろに押す。

ところが一瞬、老婆の服の間からきらめく何かが見えた。

 



 

「ちょっと待て。それはどこで手に入れた?」

「私のものです。私が買ったんですよ」

白いネックレスを見つけると、老婆は目をむいてネックレスを奪われないよう必死になる。

何かがあることを直感したドフィンは、老婆を力で制圧した後、ネックレスをそのまま取り外した。

「こんなものを買った?」

ネックレスを見るやいなや、老婆の言葉が嘘だということが分かった。

「呼ぶのが値段」というピンクダイヤモンドを精巧に細工したネックレス。

お金を稼いで買えるレベルのネックレスではなかった。

「本当のことを言え」

ドフィンは老婆が何かもっと隠していると思って剣を抜く。

白刃が首に入ると、老婆はわんわんと泣きながらおとなしくなった。

「はあ・・・それは私にとってもう唯一残ったものです。それ以外はありません」

「どこで手に入れたのか言え」

「・・・ルシファーが連れてきたというその女の子の首にかかっていました」

老婆の言葉にネックレスを握っていたドフィンの手に力が入る。

「エスターの首にかかっていた?」

普通ではないように見えるネックレスなのでもっと気になった。

「これは私が持っていく」

「だめです!!ああっ!」

老婆は泣きながら、白いローブの裾をつかんで垂れ下がった。

「よくも殿下に手を出すものか」

白い手を使うこともなく、部下たちが老婆を離して足で踏んだ。

「どうしましょうか?」

「全員殺せ」

突き止めるべきことは全て分かった後なので、もう彼らに関心がなかった。

初めから尋問が終われは殺すつもりだった。

子供たちを売っていた過去もそうだし、エスターに対する話が漏れないようにあらかじめ殺して憂患をなくした方が良かった。

「分かりました」

処理を任せて背を向けたドフィンは、複雑な表情でネックレスを眺める。

「ベン、ハルスタール出身のルシファーという男を探せ」

「分かりました」

一度血風が吹きつけた後、ハルスタールの貧民街は完全に消えた。

生き残った人は誰もいない。

 



 

エスターの出身には何か秘密がある?

ルシファーという男は何者なのでしょうか?

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