大公家に転がり込んできた聖女様

大公家に転がり込んできた聖女様【58話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。

今回は58をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【大公家に転がり込んできた聖女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

58話 ネタバレ

大公家に転がり込んできた聖女様【57話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 今回は57話をまとめ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • パーティーの準備

エスターはパーティーの時に着るドレスを注文するために、ドフィンが予約しておいたというショップに向かう。

当然、初めてテルシアに来た時に立ち寄った店だと思ったが、馬車は全く違う店の前で止まった。

「ここで合ってる?」

「はい。殿下がこのショップにお嬢様をお迎えするようにおっしゃいました」

間違って来たのかと思い、再度尋ねたが、ドアを開けてくれた御者からは「そうだ」という返事だけが返ってきた。

エスターは首をかしげながらショップの外観をのぞき、名前を見つけて目を輝かせる。

「あれ?これがここにもある?」

名前に慣れていると思ったら、この前中央神殿に行ってくる途中に立ち寄ったあのショップだ。

「すごく有名なところだったんだね」

テルシアにも支店があるとは想像もできなかった。

珍しがりながら店の中に入ると、時間に合わせてエスターを待っていた女性が明るく笑って喜んだ。

「いらっしゃいませ」

「あれ?あの時見た・・・?」

直接出迎えたのはドロレスだった

彼女を見たエスターの目が驚いて丸くなる。

「はい、またお会いできて本当に嬉しいです」

反面、全く驚かないのを見ると、ドロレスは.エスターが来ることをあらかじめ知っていたようだ。

「どうしてここにいるんですか?」

「この前お嬢様がお帰りになってから支店を出しました。ちょうど殿下がお嬢様の服をお願いしていたので、私がしばらく出張で来たのです」

ドロレスは初めて見たときと同じように優雅で魅力的だった。

おおっびらに好意を示しているのに憎くない人だ。

「私たちの支店がリールストリートに入ってきたのは、お嬢様のおかげです」

「私は何もしていません」

エスターは店を見回しながらドロレスに沿って廊下を歩く。

新しく建てられた大きくて華やかなショップは、なんと3階もある。

その中でも貴賓のための3階の応接室に連れて行った。

 



 

「お嬢様はここに座っていればいいです」

エスターのために用意された1人用高級ソファーだ。

座るや否や起きるのが嫌になる程フカフカだった。

(どこのだろう?)

エスターが気に入ったソファーに気を取られている間、応接間の中にハンガーが並んで入ってきた。

「私がお嬢様に似合いそうなものをあらかじめ選んでおいたドレスです」

ドロレスはハンガーのそばに立ち、明るく微笑みながら挨拶する。

「今から一つずつお見せしますので、注目してください」

ドロレスが手招きするたびに、侍女たちがドレスをハンガーから取り出して、ばっと広げて見せてくれた。

「わあ・・・」

色別、デザイン別に多様に用意されたドレスは.見るだけでとても感嘆が出た。

「すごく派手だね」

この前買ったワンピースもきれいだったが、これはパーティー用ドレスなので、きらめきの次元が違う。

ドレスに大きめの宝石がずらりと並んでいて、見物するのも楽しい。

「パーティーの主役なので、一番引き立つドレスで準備してみました」

ドロレスはドレスを紹介する度にどんなポイントがあるのか、特徴は何なのか詳しく説明してくれた。

あっという間に10着近いドレスが通り過ぎ、エスターの口はますます大きく開いた。

「いかがですか?」

「みんなとても綺麗です」

ぼんやりと見ていたエスターは、ドロレスの質問に目を覚まし、口元をさっと拭う。

「何が一番気に入りましたか?」

「えっと・・・」

優劣をつけられないようにきれいなドレスの中から一つだけ選べというのはとても難しい質問だった。

エスターが深刻に悩んでいると、ドロレスがにっこり笑って侍女たちを呼ぶ。

「それでは一着ずつ着てみるのはどうですか?」

「これを全部ですか?」

「はい」

ドロレスが当然だという顔で力を込めて答える。

最も似合うドレスを探すために数十着まで着てみる貴族の令嬢も少なくない。

しかし、エスターはあの多くの服を着てみようと思うと、すでに腰が締め付けられている気分だった。

「ちょっと待ってください」

その面倒な過程を省くために、目を大きく編んでお気に入りのドレスを素早く絞り出す。

選んで選んで三着だった。

はつらつとした黄色、澄んだ空色、目立つ赤色のドレスまで。

この三つの中では選べなかった。

「なんと。私もあの3着に一番注目していたのです!」

ドロレスはエスターが選んだドレスを見て、不思議だと大騒ぎする。

そして侍女を用意させた。

「目で見るのと着てみるのはまた感じが違うので。直接着てみて選んだ方がいいですね」

エスターも3着ぐらいは大丈夫だと思ってうなずいた。

4人の侍女が同時に駆け寄ってドレスを着せる。

相次いで着た末にドロレスと侍女たちに最も反応が良い水色のドレスで決めた。

「ところで、これもとてもお似合いで残念ですね」

ドロレスはわずかな差で投票で押された赤いドレスを残念そうな顔で見る。

「パーティーは3部くらいで行われるんじゃないですか?」

「そうだと聞いています」

「途中でドレスを着替えることも多いですが、最初から2着用意するのはいかがですか?」

「二つのうちーつだけを選ぶわけにはいかない」と述べ、ドロレスは残念がった。

「お嬢様、そうしてください。二つとも本当によく似合っていましたから」

ドロシーまで乗り出して煽ると、物欲があまりないエスターも揺れ始める。

二つのドレスの丈やデザインが全く違うので、途中で着替えるのもよさそうだった。

「じゃあ、とりあえず両方にします」

他のところにお金を使うわけでもなく、ダイヤもますます積もっているので問題になることはなかった。

むしろ、今日見たドレスを全部買っても良かったと喜ぶドフィンを思い浮かべると、笑いが出た。

「ところで、お嬢様、背が高くなりましたか?」

「そうなんですか?」

エスターは首をかしげながら全身鏡に自分の体を映してみた。

「はい。どうしても寸法をもう一度測ったほうがいいですね」

ドロレスの言葉が終わるやいなや、侍女たちがメジャーを持ってエスターの前に列を作る。

 



 

エスターが寸法を測る間、ココアと一緒に甘いデザートがテーブルいっぱいに用意された。

すぐに測定が終わると、エスターはソファーに座って休みながらショップで用意しておいたデザートを食べる。

ドロレスはそのようなエスターのそばで注文書を作成しながら、あれこれと言葉をつけた。

「そうだ、あの赤いドレスは皇女様も一着注文されたそうです」

皇女とも親しく過ごすということを自慢したかったのか、誇らしさがにじみ出る言葉遣いだった。

エスターは、自然に流れた皇女の話に耳をそばだてる。

初めてショップに立ち寄った時も、ドロレスが皇女を取り上げたことを思い出した。

「皇女様によく会いますか?」

「はい。皇女様があまりにも服がお好きなので、毎週新作を注文されるんですよ」

ドロレスはエスターの探り話に引っかかって興奮して反応する。

「ですが、最近はあまりにも落ち込んでいるので心配です」

「なぜですか?」

エスターが気になる表情で瞬きをすると、ドロレスが周りを見回して声を下げた。

「それは当然、弟のせいです。皇女様が一番大事にしていた弟がよりによってその病気にかかってしまい・・・」

「病気ですか?」

「あら?知らないんですか?神の呪いと呼ばれるあれです!皇女様の弟である第7皇子様がその病気にかかってしばらく社交界が騒いでいたのですが」

「どうして知らないのか」とドロレスがびっくりする。

しかし、エスターは別の意味で驚き、ぎくりとクッキーを手に取っていた手を下ろした。

(ノアと同じだね)

ドロレスが言った第7皇子がノアだということを知らないエスターは、このような偶然もあると不思議がった。

そして頭の中にふと、昔、皇帝が大事にしていた息子が病気にかかったとし、神殿が大騒ぎになったことを思い出す。

「もしかして皇帝陛下が大事にしているというその皇子様ですか?」

「はい、そうです。最近は体の調子がもっと悪くなったと、神官たちが心の準備をしろと言ったそうで」

神の呪いを受けたノアのことはあまりにも有名なので、ドロレスも言葉に特に注意をしなかった。

「皇女様がとても悲しそうですね」

エスターはドロレスに相づちを打ちながら頭を上げる。

(私がその皇子を治療してあげたら?)

皇帝が最も寵愛したという皇子、さらに皇女まで懐かしむ皇子なら、その価値があった。

ノアのおかげで治療法も知っている。

自分なら完治はともかく、症状を弱めることができた。

「私が皇女様に会うことができるでしょうか?」

エスターは目をキラキラと輝かせながらドロレスを見る。

「お嬢様が?」

貴族の子弟同士が幼い時に会って親睦を深めることはよくあった。

エスタ一家大公家の娘だから、皇女はちょうどいい年だ。

「もちろんです。私が席を作ってあげることもできますが、それよりは大公殿下が皇居に出入りする時に一緒に行くのがもっと楽だと思います」

ドロレスの話を聞いてみると、あえて彼女に頼む必要もなかった。

エスターはいつでもドフィンが皇居に行く時について行ってみなけれはならないと心を入れ、第7皇子のことを頭の中に刻んだ。

「ところで、その第7皇子の名前は・・・」

エスターが皇子の名前を聞こうとした瞬間、.ちょうどドロレスが完成した注文書を差し出した。

「もうすぐですね。ドレスが出来上がり次第、お持ちします」

「はい、よろしくお願いします」

話題があっという間に変わったため、皇子の話はすっかり途切れた。

エスターも注文書を調べることに集中するため、ドロレスに第7皇子の名前を聞こうとしたことをすっかり忘れてしまった。

 



 

ドロレスのお店が出店されて良かったですね!

エスターのドレス姿を見た時のドフィンたちの反応が気になります。

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