できるメイド様

できるメイド様【176話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は176をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 




 

176話 ネタバレ

できるメイド様【175話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は175話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 導く者②

そのように集まった民兵隊はなんと5,000人にもなった。

海賊と比べて2倍近く多い数字。

しかし、マリと総督府首脳部の表情は思わしくない。

「数字は多いですが、このままでは負けです」

「はい、同意します」

マリはうなずく。

天を突く群衆の士気と違って、状況は良くなかった。

数が5000であって、まともな武器もなく軍事訓練を受けた人たちでもなかった。

一方、海賊たちは質の良い武器を持っているだけでなく、数多くの戦闘経験で鍛えられた海の戦士たちだ。

「正面から衝突すれは大敗するに違いない。方法を考えなければなりません」

ポンティル男爵が言った。

彼はラエルと共に近衛騎士団の副団長として出発したアルモンド子爵の代わりに彼女を護衛している。

「・・・」

マリは地図を見ながらしばらく黙っていた。

(方法がないわけではない。質的に劣勢の状況でも大きな勝利を収める方法が・・・)

考えを終えたマリは言った。

「海賊たちの接岸予定地点はどこですか?」

「先端の規模や川の流れを見た時、コモン城の南の地点と予想されます」

「よかった」

そう言う彼女を見て、人々は怪謗な顔をする。

「何か妙策がありますか、閣下?」

誰かが期待を込めて尋ねた。

いつもすごい能力を見せてくれた彼女だ。

だから今回も奇想天外な妙策を見せるかもしれないと思ったのだ。

「はい、一つ考えがあることはあります」

「なるほど!さすが閣下です!」

総督府の役人たちの顔が赤くなる。

他の人でもない彼女が思い出した考えなら、この難関を解決できる妙策であることは明らかだった。

「何ですか、その策は?」

「それは・・・」

人々は期待の表情で彼女の説明を聞き始める。

しかし、彼女の言葉が続くほど、人々の表情が硬くなっていった。

彼らが期待していたのとは程遠かったのだ。

いや、確かに妙策だが問題がある。

それも決して容認できない問題が。

「それはいけません、閣下!」

ついに、ポンティル男爵は大声で叫んだ。

マリは固い表情で答えた。

「この方法なら海賊たちを大きな被害なしに退けることができます」

「それはそうですが!」

ポンティル男爵は話にならないかのように首を横に振る。

「閣下をエサに海賊を罠に誘い込むなんて危険すぎます!絶対に許せません!」

 



 

マリが思い出した妙策。

それはまさに彼女自身を餌にして海賊を罠に誘い込むことだった。

確かに成功すれば大勝を収める方法だが、問題は彼女にとって危険すぎるということだ。

少しでもミスをしたら彼女は命を落とすから。

「陛下は私に閣下の毛先一つも傷つかないようにと命令しました。だから絶対に許せません」

頑強なポンティル男爵の言葉にマリは困る表情を浮かべた。

「男爵、他に方法はありません」

「それでもだめです」

マリが再び口を開き、ポンティル男爵を説得しようとした時だ。

黙って話を聞いていたリン男爵が口を開く。

「閣下」

リン男爵がこのような意思決定の時に発言するのは初めてで、マリは怪謗な表情をした。

「閣下、怖くないのですか?」

「・・・」

思いがけない問いにマリの瞳が揺れる。

リン男爵は彼女のことを理解できないという声で尋ねた。

「事がうまくいけば命を失うでしょう。それでもよろしいのですか?」

マリは表情を引き締めて答えた。

「大丈夫ではありません。当然怖いです」

「それじゃあ、どうしてですか?」

「彼らが私を信じて来てくれたからです」

マリはため息をつきながら窓の外を見る。

そこには集まった民兵たちが海賊たちと戦う準備をしていた。

「彼らにも大切な家族がいるはずです。死を怖いのは同じでしょう。しかし、みんな私を信じて来てくれました」

「・・・」

「男爵様の言葉のように怖くないわけではありません。いや、実はすごく怖いです。私は戦争どころかまともに喧嘩をしたこともないんですよ。しかし、私一人が危険を甘受することで彼らの被害を減らすことができるなら、無条件にやり遂げなければならないと思います。それが私を信じて集まってくれた彼らに対する責任ですから」

彼女が話し終えると場内が静かになる。

王国民のために危険を甘受しようとする彼女の覚悟に心が揺れたのだ。

結局、近衛騎士団の副団長であり、彼女の護衛責任者であるポンティル男爵はこう言うしかなかった。

「・・・分かりました。代わりに閣下が囮に出る時、私もご一緒します」

マリもそこまでは断らなかった。

「はい、よろしくお願いします」

 



 

海賊とのー戦を前に、マリの策略が速いスピードで用意された。

「明日ですね」

「はい、出征は早朝に行いますので、少しでもお休みください」

ポンティル男爵の言葉にマリはうなずく。

明日の午前、海賊と這遇することになる。

危険な作戦を遂行しなければならないので、少しでも寝ておかなければならない。

「それでは、おやすみなさい」

そう言うポンティル男爵を見て、マリは一瞬ためらった。

「閣下、何かおっしゃりたいことでもありますか?」

ポンティル男爵は怪謗な顔をした。

マリはしばらくためらった後、首を横に振る。

「はい、明日の夜明けにお会いしましょう」

怪謗な表情で引き下がるポンティル男爵の後ろ姿を見て、マリは苦笑いした。

(陛下がそばにいたら)

実は強いふりをして話したが、とても怖かった。

「私が上手くできるかな?」

彼女は戦場に出るのが初めてだ。

いや、まともに喧嘩をしたこともない。

「果たして私は人々が死んで怪我をする光景に耐えられるだろうか?」

彼女は怖がっていた。

戦場に出るのも緊張するが、自分自身が餌になって敵を誘引しなければならない。

怖がらないように努力しても、しきりに胸が震えて怖かった。

「ラエル、陛下。会いたいです」

マリはよりによってこんな時に自分のそばを離れたラエルを恨んだ。

彼が自分のそばにいたら、それならこの不安感も少しは和らげたはずだが。

しかし、今彼女のそばには誰もいない。

ひたすら一人で恐怖を克服しなければならなかった。

「しっかりして、マリ。上手くやらないと。緊張するな」

マリは布団をかぶって目を閉じる。

彼女の盾には多くの命がかかっていた。

こんなに恐れる時ではなかった。

しかし、そのように誓ったからといって、なかった勇気が生まれるわけではない。

明日の朝、多くの敵軍の前に立たなければならないことを考えると、胸がドキドキした。

「どうか・・・どうか私に勇気をください」

彼女はそのように何度か計り知れないほど繰り返す。

 



 

自分を囮にするマリの作戦は成功するのでしょうか?

ラエルがいたら絶対に許さなかったでしょうね。

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