できるメイド様

できるメイド様【183話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は183をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 




 

183話 ネタバレ

できるメイド様【182話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は182話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 王室騎士団③

マリは明け方になってようやく総督府に戻ってきた。

ポンティル男爵は途中で彼女の不在に気づき思索になって探していた。

「閣下!いったいどこにいたのですか!?」

「あ、ちょっと用事があって出ていました」

「次からはどうか前もって話してください。何か問題でも起きたかと思って、どれほど驚いたか知っていますか?」

ポンティル男爵は胸をなでおろして言った。

青白い顔色を見ると気苦労を普通のことではないようで、マリは申し訳ない気持ちになる。

「はい、すみません。これからはこのようなことがないようにします」

そのように寝室に入ったマリはため息をついた。

(果たしてどうなるだろうか?)

最後のバルハン伯爵の反応を思い出した。

『あ、あなたが・・・本当に・・・王女殿下なのですか・・・?』

バルハン伯爵は言葉をまともに繋ぐことができなかった。

当然の反応だ。

あれほど望んでいたモリナ王女が思いもよらない姿で帰ってきたのだから。

衝撃はとてつもないだろう。

(無駄な冒険をしたのだろうか?)

実際にバルハンに身元を明らかにすることは、彼女にとっても大変な危険を冒したことだった。

ひとまず衝撃を受けた彼がどんな反応を見せるかは未知数だ。

(私は彼らが望んでいたモリナ王女ではないから)

そう、自分は彼らが望むモリナ王女ではない。

そうなることもできなかったし、そうなりたくもなかった。

(さっき怒って剣を飛ばさなかっただけでも幸いだ)

実際、彼女は不慮の事態も覚悟していた。

失意に陥った彼が突発行動をすることもできたからだ。

(しかし、私は王家の再建を望んでいない。私が望むことはひたすら一つだけ。クローヤン王国の民が幸せになるだけ)

クローヤン王国民が再び幸せな人生を送ることになる。

それが王女として彼女が成し遂げようとする責任だった。

(必ずしも王家を再建してこそ、クローヤン王国民が幸せになるわけではないから。いいや、実は王国民が幸せになるのと王家の再建はあまり関係ない)

彼女の考えは正しかった。

実際、どの王朝が治めるかは、民衆の幸福と大きな関係がない。

(しかし、バルハン伯爵がどんな反応を見せるかは分からない)

彼女の思い通りになればいいのだが、そうならない可能性も高かった。

特にマリは最後の瞬間、バルハンが見せた目つきが気にかかった。

彼の目は、待ちに待った王女に会ったという喜びよりも、大きな挫折に包まれていた。

(彼の意思が変わることを願うしかない)

マリはため息をつく。

 



 

その後一週間が経ったが、バルハン伯爵からは何の知らせもなかった。

(どんな形であれ、考えを整理するのに時間力が必要だろう)

マリはそう思い、政務に没頭した。

もうすぐ夏が過ぎて秋の収穫期が近づいてくる。

それだけ彼女が気を使わなければならないことも多かった。

(陛下も忙しく過ごしていらっしゃるよね?)

書類に埋もれて毎日を過ごしていると、ラエルのことを思い出しす。

彼も自分のように書類に埋もれているに違いない。

(私がいないからといって食事を抜いたりはしないだろうか?不眠がまた悪化してはいけないのに)

一緒にいないからしきりにあれこれ心配になる。

そして、その心配の終わりはいつも同じだった。

(早く会いたい。ちょっとでも見に行けたらいいのに)

マリはため息をつく。

時間が経てばこの懐かしさが少なくなると思ったが、全く違った。

むしろ胸が痛いほど大きいだけだ。

ただ、すべてを置いて彼の胸に駆けつけたいほどに。

(しっかりして、マリ。やることが多いじゃないか)

マリは首を横に振った後、書類に集中しようとする。

ところがその時、リン男爵が執務室のドアをノックした。

「閣下、入ってもよろしいですか?」

「あ、はい、どうぞ」

まもなくドアが開き、女性のようにきれいな顔のリン男爵が笑みを浮かべたまま入ってくる。

マリはそのようなリン男爵を見ると、過去のいくつかのことを思い出し、忌まわしい感じがした。

しかし、清く笑いながら入ってくるリン男爵そのものには全く不思議な点がない。

「ええ、どうしたんですか?予算の問題はすべて処理しておきました」

「ああ、予算の問題ではありません。思いがけない知らせが入ってきて、お伝えしに来たのです」

マリは不思議そうな顔をした。

「意外なニュースですって?」

「クローヤン地方の北側の大領主であるハワード侯爵が重病にかかったそうです。診療を受けた医者によると長くは持ちこたえられないそうです」

「・・・」

マリは驚いた表情をする。

ハワード侯爵がどんな人物なのか知っていたのだ。

かつて王国の大将軍だったハワード侯爵は、クローヤン王国の根深い巨木で、バルハン伯爵の剣術の師匠でもあった。

「私はこれがチャンスでもあると思います」

「それはどういう意味ですか?」

「いくら重病でも閣下の医術なら治せるんじゃないですか?」

そして、リン男爵が言った。

「ハワード侯爵は、王国民に深く尊敬される人物です。もし彼を治療することができれば、王国民はもちろん、王室騎士団の心を変えるのにも役立つことが明らかです」

マリは真剣な表情をした。

リン男爵の言うことはすべて正しい。

しかし、マリはこれが単純に良い機会ではないことに気づいた。

(病気を治すことができれば申し分ないが、もし治療中に失敗したら?反発だけ買うだろう)

医者が「誰も治療できない」と言っていた重病だ。

いくら夢の中の能力を受けた彼女でも簡単に治療できる病気であるはずがない。

「ハワード侯爵の病気は何ですか?」

リン男爵が答えた。

「お腹の深いところの膿瘍だそうです。この部位だそうで」

すると、リン男爵は船の真ん中を指差す。

夢の中の能力を受けた彼女は、一気に侯爵が患う病気の正体に気づいた。

(膵臓膿瘍の可能性が高い!手術をしなければならない)

マリの瞳がいっそう深まる。

侯爵の病気は手術を通じて治療すればよい。

しかし、この時代の医術では、その手術が非常に危険だというのが問題だった。

(後腹膜の深いところに膿瘍があり、とても大きな手術をしなければならない。手術中に死亡する確率がはるかに高い)

もし彼女が手術を試みたとしても、手術中に死亡したら、政治的な後遺症は恐ろしいだろう。

リン男爵は彼女が重いと思ったとき,まだ口元に笑みを浮かべて尋ねる。

「どうなさいますか、閣下?」

 



 

その時、はるか東に位置する東帝国の皇居。

皇帝ラエルは固い表情で手紙を読んでいた。.

<尊敬する皇帝陛下へ>

陛下の忠実な臣下、マリ・フォン・ヒルデルン子爵。

彼が読んでいる手紙はまさにマリからのものだ。

格式を重んじたが、手紙の内容には彼に対するマリの心がいっぱい込められて
いる。

「はあ」

手紙を読んだ彼は突然深いため息をつく。

「どうしたんですか、陛下?もしかして、皇后さまに何かあったのですか?」

アルモンドは不思議そうな顔で尋ねる。

「いや、問題はない。すべてのことが順調だと言うね」

ラエルは便箋の内容を読み返して言った。

「では、なぜため息をつくのですか?」

「それでも心配だから」

ラエルは苦しそうな顔をする。

「もしかすると彼女に何が起こっているのか、気が狂いそうだ。胸が張り裂けそうな思いだ」

彼は唇をかんだ。

(もし彼女に問題でもあったら?)

すでに彼女のいない人生は想像もできなくなったラエルだ。

このように想像するだけでもゾッととするが、実際に問題が生じればどうなるか見当さえつかない。

(私がそばにいなければならないのに)

元々彼はそばに留まり、徹底的に彼女を守るつもりだった。

しかし最近、帝国の周辺が尋常ではなく、到底皇居を離れることができなかった。

(なんてことだ。やはり最初から彼女を行かせるのではなかった)

ラエルは1日に何回繰り返すか分からない後悔をした。

(マリ、本当に大丈夫なの?何もないんだよね?)

彼女の手紙には「大丈夫だから心配しないで」という内容だけが書かれている。

しかし、ラエルは安心できなかった。

老婆心かもしれないが、何かを隠しているような気がして。

(王室騎士団、あいつらが今までずっと静かだと。本当に?)

結局、ラエルはこう言った。

「オルンを呼べ」

「分かりました」

すぐにオルンが入ってきた。

「陛下、お呼びですか?」

「クローヤン地方の状況を別途調査するように」

オルンの目に怪謗さが広がる。

「総督府から引き続き情報を送っているのではないですか?」

「もしかして総督府で見失う情報があるかと思ってだ」

「はい、分かりました。すぐに取り掛かります」

そう答えてオルンが出ると、ラエルは苦しそうな顔でため息をついた。

彼はマリがいるクローヤン王国がある方向に視線を向ける。

彼女にとても会いたかった。

早く彼女と永遠に一つになって、二度とこんなに離れたくなかった。

 



 

ハワード侯爵の病気をマリはどう対処するのでしょうか?

バハルン伯爵からの返事は?

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