できるメイド様

できるメイド様【192話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は192をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 




 

192話 ネタバレ

できるメイド様【191話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は191話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 火山噴火③

彼らの願いを間いてくださったのだろうか。

今にも溶岩を吐きそうな火山は、1週間以上も噴火しなかった。

マリと島の住民たちは、その千金のような時間を利用して溶岩の進行を妨げる道と防波堤を建てることができた。

そしてやがて!

「火山が噴火しました!」

「溶岩が押し寄せています!」

火山の様子を見ていた人が急いで消息を伝える。

マリは急いで周囲に指示した。

「住民の避難状況を確認してください!島にいる人たちは皆高地帯に避けるように言ってください!」

「はい、閣下!」

溶岩の進行を防ぐために最善を尽くしたが、溶岩の勢いが強けれは全て無用の長物だ。

マリは作業を終えた後、住民たちを強制的に避難させた。

一部は船で避難させ、残りの住民は島内の高地帯に移動した。

「どうか。無事に終わりますように」

最後まで陣頭指揮するために島に残ったマリは、他の住民たちと一緒に高地帯に避難し、溶岩が流れる姿を見守る。

真っ赤な溶岩が山を覆い、流れ落ちていた。

「あれが火山・・・」

見守っていた誰かが恐ろしいうめき声を上げる。

真っ赤な溶岩は、まるで地獄の炎のように遮られたすべてのものを燃やし、溶かし、前進した。

彼らの努力を嘲笑うかのように残酷で恐ろしい光景だ。

(いや、まだ分からない。いくら溶岩が熱くても岩や鉄を溶かすことはできないから。防げるはずだよ)

もしあの溶岩が都市を襲うなら、島民のすべては一瞬にして破壊されるだろう。

そのため、必ず阻止しなければならなかった。

溶岩はやがて彼らが作った堀に到逹した。

「おお!溶岩が海に向かっています!」

人々は歓声を上げた。

マリが意図した通り、溶岩はまるで溝に入ってきた水のように海に向かって流れ始めたのだ。

「わあ!クローヤン万歳!」

「総督閣下万歳!」

しかし、まだ喜ぶのは早い。

思いがけない事態が発生し始めたのだ。

「あ、あれは・・・!」

「溶岩が堀を越えて堤防を溶かしている!」

人々の顔色が白くなった。

思ったよりも溶岩の勢いが強かった。

非常に深く堀を掘ったが、溶岩が堀の収容量をはるかに越えたのだ。

一時的に防御壁を作ったものの、このままでは耐えられないことは明らかだった。

「ダメ!」

人々は悲嗚を上げる。

防御壁が崩れれば、まさに都市だった。

事前に待避したおかげで人命被害はないだろうが、彼らのすべての基盤は溶岩に流されて消えることになるだろう。

 



 

(何か方法がないかな?)

マリも焦りながら考える。

しかし、いくら彼女でも方法がなかった。

あふれる溶岩をどうして防ぐというのか。

ところが、そのように焦って溶岩を眺める瞬間だった。

彼女の目に一つの施設が入ってきた。

川の水を溜めた堤防だ。

マリはひらめいた。

(もしあの堤防を崩せば、溶岩の勢いを抑えることができるのでは?)

堤防を崩せば、地形上保存されていた水は溶岩の進行経路に流れることになるだろう。

(試してみる価値がある。溶岩の噴出も無限のわけではないから。今勢いを削れは被害を防げるかもしれない)

ただ、問題があった。

堤防の位置が溶岩が流れるところの至近距離なので、作業をするのが非常に危険だということだ。

「どうしよう」

マリは固い顔で土手を見た。

真っ赤に流れる溶岩を見ると、いくら彼女でも快く勇気が出なかった。

ところがその瞬間、意外な声が彼女を捕らえる。

「駄目です」

バルハンだった。

彼は彼女の考えに気づいたかのように、人々の視線がないところに彼女を連れて行き、強く首を横に振った。

「あんな危険なところ!絶対に許せません!」

マリは困った顔をした。

この困った男をどう説得すればいいか悩んでいるところ、バルハンが意外なことを言った。

「殿下はここにいらっしゃってください。土手を崩すのは私がします!」

「伯爵?」

バルハンの目つきに決然とした気持ちが漂う。

「私は殿下の臣下です。これから危険なことは直接出さないで、私のような目下の者に任せてください」

マリはその言葉に目を見開いた。

臣下だなんて。

バルハンが初めて彼女を自分の主人として認める単語を使ったのだ。

彼女はバルハンの目をまっすぐ見る。

バルハンの目つきは一抹の揺れもなく堅固だった。

マリは彼の心に何か変化が起きたことに気づき、うなずいた。

「分かりました。それではお願いします」

「命令に従います」

強くうなずいたバルハンは志願者を募って土手に向かう。

危険を甘受しなければならないことだが、多くの人が志願した。

「さあ、がんばれ!早く土手を崩さないと!」

「はい、わかりました!」

そうやってみんなが力を合わせて駆け付けた結果!

クルルン!

川を集めておいた堤防の一部を崩すのに成功し、すぐに大量の水が溶岩に向かって突進した。

水と溶岩が入り乱れる姿はまさに壮観だった。

都市に向かって思いっきり走っていた溶岩は水と混ざり合って勢いを失い、結局堀と防御壁を越えることができず海に流れた。

そして溶岩の噴出も終わり、やがて都市が危機から脱した瞬間。

大きな歓声が沸き起こった。

「ワアアア!万歳!」

「クローヤン万歳!」

「総督閣下万歳!」

奇跡的に自然災害を防いだ人々は、抱き合って万歳を叫んだ。

もちろん、その歓声の終着地は彼らを救ったマリだった。

彼女がいなかったら、火山を防ぐなんて考えもしなかっただろうから。

「お疲れ様でした、閣下」

顔に土ぼこりがいっぱいのポンティル男爵が近づいてきて頭を下げる。

彼を含む近衛騎士たちも島民を助けるために多くの努力をした。

「お疲れ様でした、男爵。おかげさまで無事に終わりました」

「いいえ。すべて閣下の功です」

そのように彼らが喜びの対話を交わしている時だった。

全身がほこりに覆われた人が上がってきているのがマリの目に入った。

今日最も重要な仕事をしたバルハン伯爵だった。

ポンティル男爵を別の場所に送ったマリは、一人でバルハンに近づく。

「お疲れ様でした、伯爵」

バルハンは彼女の言葉に唇をかみしめた。

何か言いたいことがあるのに躊躇しているような感じだ。

代わりに彼はこう言った。

「いいえ。殿下のお役に立てて嬉しいです」

 



 

その時、はるか遠い西帝国でヨハネフ3世は病床に伏して情報部副部長のロイスと対話を交わしていた。

「クローヤン地方のエトナ島で火山が噴火したって?」

「はい、そうです」

ヨハネフ3世は舌打ちをする。

「日照りに大洪水に、今度は火山だなんて。本当に何か変わったことが起こるね」

ロイスも同意するという表情をした。

ヨハネフ3世は一握りもの薬を口の中に入れ、薬が苦いのか顔をしかめた。

「それでも何の問題もなく解決しただろう?」

「はい、そのとおりです」

ロイスはうなずいた。

「今回もモリナ王女がまた奇跡を起こしました」

「すごい。本当にすごいね」

ヨハンは感嘆しながら言った。

「それでは今回のことも我々には悪いことではないね。いや、むしろよかった」

ヨハネフ3世は病色がはっきりした顔でにやりと笑う。

「彼女が功績を立てれば立てるほど、私たちにとってはお得だから」

「はい、そのとおりです。もう完全に時は熟したと言えます」

「他の計画は?」

「それもすべて順調です」

ロイスは秘密の手紙を見て答える。

それはリン男爵、いや、彼らのラキッド・ストールン伯爵からの手紙だった。

「東帝国3軍団も、イーストバン伯爵家も、さらに東方教国とも話が終わったそうです」

「やっばりラキだね。素晴らしい。私が横になっている間も、すべてうまく処理したね」

「はい、鍵となるモリナ王女をはじめ、東帝国が一度に没落の道を歩むことになるでしょう」

ところがその時、突然ヨハネフ3世が荒々しく咳をし始めた。

そのようにしばらく咳をしたヨハネフ3世は苦々しくつぶやく。

「すべて順調だが、一つ致命的な問題がある」

ヨハネフ3世は口元を覆っていたハンカチを眺めた。

「体が悪化する速度が思ったより速すぎる」

ハンカチには真っ赤な鮮血が満ちていた。

まさに彼が吐き出したのだ。

「陛下・・・」

ロイスは悲しそうな表情をした。

ヨハンの顔はまるで死体のようだった。

青くなって、今は一人では身動きができないほどだ。

しかし、ヨハンは以前のようににこっと笑いながら話す。

「まあ、どうせ計画は全部進んでいるから構わない。私が倒れても、有能な宰相が残りはすべて叶えてくれるから」

彼はかすかに微笑んだ。

「ただ、彼女と再会するまで耐えられるか分からないというのが残念だ。少なくともその時までは持ちこたえてくれなければならないのに」

「陛下」

「ああ、そんなに悲しそうな顔をする必要はない。私は満足していると。たとえ短くても誰よりも太く生きていくものだから。帝国統轄皇帝としてね」

ロイスはうなずいた。

「そのとおりです。陛下の名は統一帝国の初代皇帝として累代にわたって続きます」

ヨハンはハエのような顔をしていたずらな妻情をした。

「そこにモリナ王女の心を盗むだけなら、申し分ないと思うが。それは無理だよね?」

「ええ、それは無理だと思います」

「うっ、あまり一気に否定するんじゃない?」

ブツブツ言っていたヨハネフ3世の表情がある瞬間、慎重になった。

「ロイス。これから言うことはあなただけの心に留めておいて」

「陛下?」

「すべてが終われば、その時はラキを殺せ」

ロイスの目がちぎれそうに大きくなる。

「今、何と?」

ラキ・デ・ストールン伯爵はヨハネの側近だ。

その男を殺せと?

しかし、ヨハンは固い声で話した。

「私が死んだらステファンが王位を継ぐことになる。でもステファン、あの子はラキに耐えられないに違いない」

ステファン大公。

彼はヨハネフ3世の弟で、西帝国の第1皇位継承者だった。

「ラキは調節できない刃だよ。今になって私がいるから抑えることができるが、最終的に彼の狂気は皆に大きな害悪を及ぼすに違いない」

ロイスはヨハネの言葉の意味を理解することができた。

確かにストールン伯爵には手に負えない狂気がある。

「分かりました。肝に銘じます」

そのように答えたロイスは、一瞬このような心配がした。

もしヨハンが予想よりも早く悪化してストールン伯爵を統制できなくなれば、その時はストールン伯爵の狂気がどのように広がることになるだろうか?

もし問題が起これば、果たしてその狂気を抑えることができるだろうか?

ロイスは静かに首を横に振り、不安を振り払う。

(まずはヨハネフ3世陛下の計画に集中しよう)

もう本当に残りわずかだ。

彼らの計画が実現Iする瞬間、東帝国と西帝国は一つになるだろう。

まさにヨハネフ3世の旗の下に。

そしてその大系はまさにクローヤン王国のモリナ王女から始まるだろう。

「本当にもうすぐだよ」

ロイスは独り言をつぶやいた。

 



 

火山噴火を無事に防いだマリ。

この出来事もヨハネス3世にとっては計画内ということ。

彼らの計画はどこまで続くのでしょうか?

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