家族ごっこはもうやめます

家族ごっこはもうやめます【136話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。

今回は136をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【家族ごっこはもうやめます】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

136話 ネタバレ

家族ごっこはもうやめます【135話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 今回は135話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 幸せな童話

モニカは人目を避けてナビアと話した。

「事態がある程度収拾されるまでは、別棟を用意してあげるから、そこに留まってて」

ナビアは宴会場にいた時とは違って、気楽な話し方と態度で答える。

「そうしないと。数日内に即位式も行わなければならないだろうし」

モニカはうなずいて目を細めた。

「ところで、その力は何?私は聞いたことないけど」

ナビアはどうせこうなってしまったのだから隠すこともないと思った。

「私はニックスの神の化身だよ。その方の意志に従い、邪悪な気運を浄化したのだ」

「・・・化身だって?古代文献に出てくるあの化身があなただって?」

ナビアはきっばりとうなずいて肯定する。

モニカは当惑した。

「化身って・・・そんなすごい存在がどうして今まで静かに暮らしたんだ?あなたその気になればすぐ皇帝にもなれるんじゃないの?」

「そこまでじゃないわ」

(お父さんはできるけど)

ナビアはあえてそのことは言わなかった。

「とにかく、私の友逹がそんなにすごい能力者だから、もっと心強い」

モニカはもともと頭の痛い考えを深くする性格ではないので、大したことではなかった。

そして、他の考えもあった。

(クリードと二人で繋がったら、うちの家族になるんじゃない?)

友人、政治的同盟を超えて家族になれば、これはどれほと心強い存在か?

(なんとか二人を繋げないと)

「アイルツ大公も別棟を明け渡そう。二人は親しいから、気楽に行き来できる距離に」

モニカがにこにこ笑いながら話すと、ナビアは一度に何を企んでいるのか気づいた。

・・・クリードの離れが近いといいことはいいだろう。

 



 

ナビアが何も言わずに進むとモニカの目がさらに輝いた。

「何だ、二人、もう何かあるの?」

「今日あなたのお父さんが亡くなった日なのに、そんなことに興味があるの?」

「いいじゃないか。お母さんのせいで仕方なく、あの人間によくしただけだよ。あなたなら、あんな人間がお父さんの方がいい?」

「う一ん・・・」

ナビアは困った顔をした。

ユリッヒが非常にイマイチな人間だということは、ナビアがモニカよりもっとよく知っていた。

蛇のような目で自分に目を通していたユリッヒが思い浮かぶと、おぞましい気持ちで自ずと眉間にしわを寄せてしまう。

「とにかく、事件の収拾はエセルレッド公爵が手伝うことになったから、あなたは別棟に行って休んで」

「そうしないと。ちょっと疲れてるね・・・」

「それもあり得る。デビュタントの日に、これは何が大騒ぎなの?」

「あ、そういえば今日私のデビュタントだったんだ」

ナビアはニヤリと笑った後、モニカの事務所を出て別棟に案内された。

その間、人形のようにおとなしくしているニックスを世話することも忘れずに。

「よりによってお父さんが帰ってきた日なのに、こんなに複雑なことが起きたのはちょっと残念だね」

それにクリードとも話したいことがあるのに・・・。

彼女は一人で別棟の寝室に入り、皇室が用意してくれたパジャマに着替えて、化粧台の前に座った。

ラルクも、クリードも盛んに事件を収拾しているはずなのに、一人で休もうとすると気が楽ではなかった。

一人二人の男があまりにも過激だったので、背中を押されて休むしかなかった。

『ここで一番無理なのはあなただよ、ナビア。お父さんの言うことを聞いて離れに行って休んで』

『公爵様のおっしゃる通りです、お姉さん。無理したら倒れるよ』

「でも私は2人とずっと一緒にいたかったのに」

ナビアは思わず短いため息をつく。

すると、化粧台の前に座って髪をとかしているナビアを眺めていたニックスが小言を言った。

「ねえ、ため息つくと福が出るよ」

「神様も迷信を信じますか?」

「人間化身に合わせた対話法なんだよ。世の中にため息をついたからといって福が出るものがとこにあるだろうか?」

「ニックスは優しいですね」

「あなたの父にも必ず伝えてくれ。あの子は私を詐欺師だと思っているんだって!」

ナビアはきゃっきゃっと笑ってしまった。

「本当だよ。神界でどれだけひどかったか。もちろん私が眠ることだと説明して連れて行ったのは間違っていた。しかし、みんな私に良くしてほしいと言ったことなんだけど。どうしてあんなに・・・」

 



 

ニックスは、神界でラルクがどれほど乱暴きわまりないのか、彼が神界の律法を何度も破ったのか、それにしても功労はてきばきと立てて病気を与え、薬を与えることを繰り返したと嘆いた。

ナビアはラルクが神界にいる間に何が起こったのかを注意深く聞いた。

「お父さん、苦労したんだね」

家に帰るために彼がどれほどもがいたのか切実に感じ、心が痺れた。

自分と同じくらいラルクも孤独な時間を過ごしたのだ。

「ありがとう、ニックス」

ラルクもニックスも互いに犬猿のように吠えたが、ナビアが見るにはとても親しく感じられた。

「神と友だなんて、本当にうちの父らしいね」

ニックスは「ふん」と鼻を鳴らし、ナビアの手首にぽっちゃりとした手をのせる。

「全部君がきれいで我慢したんだ。分かった、赤ちゃん?」

「はい」

ナビアは小さく笑いながら答えた。

ニックスは自分の小さくて特別な化身を殊勝に見て、すぐにナビアの手首に力を吹き込んだ。

「これからは再び黒月と白月の力をすべて使うことができるという。君にもその方がずっと役に立つだろうか?」

うん。

治癒の力はすごいが、実際は今日のようなことはとても特殊な状況であるだけで、普段は神の力を浄化するほとの事件は起きないはずだ。

だから相手の魔法を盗むことができる黒月の力を使えるのがもっと良かった。

そうしてこそクリードの魔力も減らしてあげることができるから・・・。

「・・・」

彼と交わした濃いキスが思い浮かぶと、ナビアの白い頬が一瞬にして赤くなる。

「なんだ?何を考えたんだ?うん?」

「いいえ、違います」

「そういえばうちの子、もう成人だね?ふーん。ふーん」

「何事もありませんでした」

「私が何か言った?」

「・・・」

ナビアは馬鹿な気分で口をつぐんだ。

長生きしたって何をするんだい?

初恋の前で、彼女は何も知らない未熟者になってしまった。

ニックスはくすくす笑ってナビアの肩を軽く叩いた。

「さっきのあの子だよね?背が高くてハンサムなやつ。おお、体もよかったよ。それに君を見る目つきがめらめらと燃え上がるのがもうすぐ食うから・・・!」

「ニックス!」

ナビアは怒った顔でニックスをじっと見つめた。

ニックスはナビアの反応に大笑いした。

「好きだそうです!好きだそうです!」

「・・・幼稚です、本当に。こういう時に見ると、ニックスは、まるでお父さんみたいです」

「えっ!坊や、どうしてそんなひどいことが言えるの?私をラルクのやつと比較するなんて!」

「ニックスの言葉がもっとひどいです。それでもうちの父なのに・・・」

ニックスは走り回っていたが、すぐに辞めてしまい、最も興味深い話題に戻った。

「それで、付き合ってるの?」

ナビアは困惑した。

事実、やるべきことは全部やった気分だが、2人の間を定義しなかったためだ。

「お互いに好きだということは確認しました」

「何だよ、じゃあ結婚だけが残ったね」

ニックスはかなり急進的だ。

ナビアは当惑した表情で手を振る。

「結婚なんて、早すぎます」

「お父さんと一生一緒じゃなければ言うこともないよ。世の中が大きく変わったとしても貴族同士の出会いはすなわち結婚なのではないだろうか?」

もともとはラルクと一生一緒に暮らすつもりだった。

しかし、今は分からなくなった。

(結婚ならもううんざりだけど)

しかし、クリードとの結婚は一般的な結婚とは違うようだった。

「私はエセルレッド公爵になる」

だからといって、クリードにアイルツ大公を諦めさせるつもりはなかった。

「私はアイルツになって、クリードはエセルレッドになるの」

そのような事例がなかったとはいえ、ナビアはモニカを帝位争いで勝利できるようにした一等功臣だ。

もし彼が望むなら、モニカは私に献身した臣下のために法律を改正しなければならないだろう。

「クリードと結婚することになったらどうかな?」

同じベッドで目を覚まし、お互いの愛情を確かめ、そうしてお互いに似た子を産んで。

幸せな童話のような人生がもしかしたら可能かもしれないという不思議な予感がした。

 



 

黒月の力も使えるままで安心ですね。

クリードとのこれからにも期待です!

 

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