大公家に転がり込んできた聖女様

大公家に転がり込んできた聖女様【44話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。

今回は44をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【大公家に転がり込んできた聖女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

44話 ネタバレ

大公家に転がり込んできた聖女様【43話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 今回は43話をまとめ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 望まない再会

「大丈夫?何もなかったの?」

「うん、あなたは?」

「私も」

外で待っていたビクターが駆けつけて、エスターを歓迎した。

二人は再び布で顔を覆い、来た道を引き返す。

聖女宮を出ると、外はかなり明るくなっていた。

正門も開けた時間だ。

「遠くまで来て苦労した。正門まで連れて行こう」

神殿から領地に帰る時は別に行くことにあらかじめ話がされていた。

正門まで同行することにしてパラスと歩いていると、コーナーを曲がるやいなや大量の人々が現れる。

エスターは彼らを見るとすぐに驚いて立ち止まりそうになった。

一番前に立った人のためだ。

(ラビエンヌ!)

よりによって一番会いたくなかったラビエンヌがこちらに来ていた。

エスターはできるだけパラスの後ろに身を隠し、深く頭を下げる。

ラビエンヌの手には薬の器が握られていた。

目的地が聖女宮なので道が重なったようで距離が近づくほとラビエンヌの顔もはっきりと見えた。

久しぶりに見ても昨日見たような鮮やかな顔。

「あら、パラス神官長じゃないですか?」

意外にもラビエンヌはパラスをよく知っているように見えた。

遠い所にいた神官長まで知っているのが不思議だったが、足が広いのだろう。

「お久しぶりですね。ラビエンヌさん。予定者になったと聞きました。おめでとうございます」

パラスは嬉しそうなふりをして絵を後ろに隠す。

幸いラビエンヌもそれにあまり関心を持たなかった。

「お祝いありがとうございます。聖女様を見に来られたようですね?」

「はい。ところで、まだ見分けがつかなくて、そのまま出てきました」

聖女に会いに来たと言ってもおかしくない仲なら、一体どんな仲なのかエスターの疑問だけが大きくなる。

「はい。最近、調子がもっと悪くなりました。それで朝と夕方に薬を2回ずつあげています」

「聖女様を最後までよろしくお願いします」

「最善を尽くします」

ラビエンヌの声から切なさがぽつりぽつりとにじみ出た。

誰でも騙される純白の笑みも一緒だ。

「ところで、後ろの方は誰ですか?」

ラビエンヌがエスターに関心を示した。

ずっと後ろにいるのにずっとちらちらしているのが感じられるほどだ。

「ああ、私の召使いたちです。遠いところまで来るために世話をする子供たちが必要ですので」

「なるほど」

ラビエンヌは首をかしげたが、すぐに分かったと言って遠ざかっていく。

 



 

エスターがやっと安堵の息を吐く瞬間だった。

ラビエンヌが行く道まで止めて後ろを向く。

「パラス神官長、ちょっと待ってください」

パラスが首をかしげ、エスターはこわばったまま正面だけを眺めた。

「やっばり見覚えがありますね。そこのあなたなんだけど・・・顔の布を脱いでもらえない?」

「え?そんなはずが。私が何日か連れて行くためにブローカーから買った子供たちです」

幸いにも、事が大きくなる前にパラスが先にエスターに対して言い繕った。

密かに連れてきたのに問題が生じれば、彼が困るためだ。

「ふむ。あの瞳がちょっとひっかかって・・・いや、違うでしょう。私が少し敏感だったようです。お気をつけて」

ラビエンヌはパラスの言葉に最後の疑いを晴らして行った。

完全に消えたことを確認した後、エスターは我慢していた息を一気に吐き出す。

「もしかしてラビエンヌ様と知り合いなのか?」

「あの方がラビエンヌ様ですか?そんなはずがありません。今日初めて見ました」

パラスはエスターの大まかな言葉を固く信じていた。

テレシアとここは接点がありにくい距離なので、当然ラビエンヌが誰かと間違えたと思ったようだ。

「ふう」

ついに正門が見えると、エスターの足取りが速くなる。

一刻も早く神殿を離れたかった。

「そろそろお別れの時間だ。報酬をもっと気這ってあげたいんだけと、何でも必要なことを言ってみなさい」

「結構です。この前、妹を治療してくれただけで十分です」

「そうなの?では後にでも必要なものができたら神殿に訪ねてくるようにしなさい」

「はい、神官様」

短い挨拶を交わして、パラスは用事があるといって来た道を引き返した。

エスターはいっそう楽になった気持ちで出かける列に並んだ。

だんだん列が減っていくのを見て目が大きくなった。

何てことだ。

今日の当番かどうか、よりによって門を守って立った騎士がカリードだった。

エスターは、どうかラビエンヌのように通り過ぎることを願い、ビクターのそばにびったりくっつく。

「どうしたんですか?」

「このまま歩いて」

エスターの頼みでビクターはさらに腕を組んだ。

幸い、カリードはこれといった制止をせず、エスターは簡単に正門を通り過ぎる。

入ってくる時と違って出るのは検問がなくてすぐだった。

うまく抜け出したと安心しているが、その瞬間誰かが速いスピードでエスターを追い抜く。

 



 

「ダイナー?」

カリードの目はすでに確信に満ちていた。

エスターは唇をかみしめてできるだけカリードの目を避ける。

ラビエンヌに続いてカリードにまで会うなんて。

予想した状況の中で最悪だった。

「ダイナー、そうでしょう?」

「人違いです」

エスターが不便を感じていることに気づいたビクターが前に立ちはだかる。

カリードは自分の視界からエスターが消えると、冷たく目を輝かせた。

「どいてください。私には門を通過する人を確認する権限があります。拒否すれは警備隊が来ます」

エスターはよく言えば聞かないということに気づいて決定を下した。

「お兄ちゃん、どいて」

徹底的にエスターの命令に従わなければならないビクターはすぐに退いた。

エスターの声を聞くやいなや、カリードの目つきがすぐに解ける。

彼はさらに数歩近づき、ぼんやりと見つめた。

「そうでしょ?」

「そうです。だから静かに送ってください」

エスターが肯定を示すやいなや、カリードは抱きしめるように近づいてきた。

込み上げる表情を見ただけでも彼の感情が伝わった。

「どうしたんだ!何も言わずに消えてどれだけ心配したのか知ってる?」

エスターは興奮して飛び跳ねるカリードを引っ張って隅に行った。

「騒ぎを起こしたくありません。行かせてください」

しかし、カリードは久しぶりに会ったエスターを簡単に手放すつもりはなかった。

「神殿に戻ってきたの?」

「いいえ、ちょっと用事がありまして」

「そうだったんだ。元気だった?急に神殿はなぜ出たの?どこか痛いところはないの?」

嬉しさに浮かれ、つぶやいていたカリードが「ふと思い浮かんだ」と話した。

「あれ?そういえば、あなたも灰褐色の髪の毛だったんだ」

「なぜですか?」

それに微妙なニュアンスを感じたエスダーが逃さず初めて問い返した。

「ああ・・・実はラビエンヌが神殿内で灰褐色の髪の毛を持った人々を選んでいるんだ。これは完全に極秘だから、あなただけ知っていて」

エスターはカリードの言葉に当惑する。

セスフィアが明らかに啓示を隠したと言ったが、どういうことなのか。

やっと少し前に会ったラビエンヌが自分を見て精一杯警戒していた姿が理解できた。

今は神殿の中だけで探しているようなので、幸いではあるが注意することにした。

その間、ちらちらする人が多くなった。

平凡な姿のエスターと見習い生が一緒に対話を交わすのは、誤解を招くのにちょうど良い場面だ。

「もう本当に行きます。お元気で」

だめだと思ったエスターが未練なく去ろうとすると、カリードが再び彼女を捕まえる。

「本当にそのまま行くの?近くで何日過ごすなら私とお茶でも飲んで・・・」

「時間がありません」

エスターが冷たく断ると、カリードの目には.信じられないというように衝撃が映った。

彼はしばらく言葉を続けることができず、急いでエスターの腕をつかんだ。

「じゃ、私が会いに行くよ。どこに行けば会える?」

「言えません。」

何度も押し出す態度に寂しさが爆発したカリードは、その時になってやっと積もった感情を吐露した。

「どうして私に一言も言わずに立ち去ったんだ?今もそうだし・・・お前は私と別れるのが惜しくないの?」

エスターは傷ついた人のように降り注ぐカリードを見て、ゆっくりと瞬きをした。

彼がなぜ怒っているのか理解することもできず、理解したくもなかった。

それで自分の腕を握ったカリードの手を振り払いながら冷たく言った。

「はい、残念ではありません。言わなかったのはその必要がなかったからです。私たちってそんなに仲が良かったんですか?」

「酷いじゃないですか」

一体何が?

エスターの目つきが沈んだ。

一度でもなく、毎回ラビエンヌのそばで自分に背を向けたカリード。

まだ彼の刃物で刺されていた記憶が生々しく残っていた。

もちろん今はそのことが起きる前だが、彼はいつでも機会さえあれば自分を攻撃する人だ。

カリードはエスターが何も言わずにじっと見つめるだけで、もどかしそうに頭をかき分ける。

「ダイナー!私は君を・・・」

しかし、彼の言葉が終わる前にエスターが割り込んできた。

「多分また会えると思います」

神殿を崩すには、聖騎士になるカリードとは必然的に会うしかなかった。

特別な感情がこもっていない乾燥した言葉遣いであるにもかかわらず、カリードの目が輝く。

「本当なの?それはいつなんだ?」

「そうですね。来月になるか、10年後になるか。それは私も分かりません」

カリードはエスターをつかまえて、あれこれもっと聞きたかった。

このように約束もなしに送ることはできなかった。

しかし、エスターが全身で自分を拒否するのが感じられた。

「分かった。じゃあ・・・待ってるよ。ぜひまた会おうね。その時は落ち着いて話もして」

エスターは黙々とうなずく。

なんだか切なく聞こえるカリードの言葉を無視して、素早く背を向けた。

「じゃ、さようなら」

「さようなら」

カリードはぼんやりとエスターが遠ざかる姿を見守った。

顔が同じだけで、雰囲気や感じが全く変わってしまったエスター。

彼が知っていた人ではないようで、これ以上捕まえることもできなかった。

 



 

ラビエンヌがエスターが聖女だと気づくのも時間の問題?

カリードがこれまで裏切り続けていたのには何か理由があるのでしょうか?

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