大公家に転がり込んできた聖女様

大公家に転がり込んできた聖女様【50話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。

今回は50をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【大公家に転がり込んできた聖女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

50話 ネタバレ

大公家に転がり込んできた聖女様【49話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 今回は49話をまとめ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • セバスチャンからの招待

「本当です。浮気者なんですって?寝具担当の私の友逹がやられました」

ドロシーは「もどかしくてたまらない」と言って、自分の胸を叩く。

「ビクターじゃないって」

「自分の口から認めるわけがないでしょう。気をつけなければなりません」

エスターは目を細め、ビクターに疑いの目を向ける。

するとビクターが本当に悔しいという表情で熱心に言い訳を並べた。

「ハンサムで女が懐くのは、私にはどうすることもできないじゃないですか。付き合ったわけでもなく、一人で私に片思いしたというのに、どうして私が浮気をしたんですか?」

「きっとあなたが色目を使ったと言ったんです!」

「そんなことはありません」

エスターは、すでに数日間神経戦を繰り広げているドロシーとビクターを交互に見つめながら、にっこり笑う。

「これからずっと会うつもりなのだから、仲良くしてね」

ビクターが専属護衛になるやいなや、ドロシーは震えながらビクターの噂をかき集めてきた。

よりによってドロシーの友人がビクターにしっかり振られたようだ。

「お嬢様、私は本当に悔しいです」

「悔しいって?私の友逹以外にも被害者がたくさんいると聞きましたが?」

ここ数日、ぎくしゃくする音でちょっとうるさかったが、にぎやかさも悪くないと感じているエスターだった。

「あっ、ベンベンにご飯をあげないと」

時間が経つのも忘れて2人を見ていたエスターは、びっくりしながら引き出しから飼料を取り出す。

ベンベンはクッションの上で、輪をかけて寝ていた。

ここ数日間、目も覚めずに寝るのが少しおかしかった。

「どこか痛いのかな?」

エスターがベンベンの前に専用の飼料を満たしながら心配そうに話した。

「卵を産む時期は過ぎたと言ったし」

蛇の専門家に聞いてみたが、まだ卵を産まないなら、赤ちゃんはすでに死んでいるかもしれないと言った。

その上、以前はベンベンを見るとどんなことを考えているのか感じられたが、最近は交感もできない。

何か問題があるのは確かだが、それが何なのか分からないのでもどかしかった。

エスターがあごをつついてベンベンを眺めていると、突然部屋のドアが開かれる。

このようにノックもなしに入ってくる人はジュディしかいなかった。

 



 

「エスター、忙しい?」

どこで走り回ってきたのか、ジュディの服にはまた土ぼこりがいっぱいだ。

エスターは首を横に振りながら立ち上がる。

「ベンベンにご飯をあげていました」

「じゃあ、これを見てみて」

ジュディは持ってきた金箔の封筒をエスターに渡す。

汚れた手に持った真っ白な紙が異質だった。

「何ですか?」

「開けてみればわかるよ」

エスターは注意深く封筒を開ける。

中にはカードが入っていたが、ざっと読んでみるとエスダーとジュディを食事に招待するという内容だった。

これを送った人の名前は。

「・・・セバスチャン?」

「うん。覚えてない?」

知り合いかと思い、熱心に記憶を振り返ってみる。

そうするうちに思い浮かんだ。

庭で自分に暴言を吐いた男の子の名前がセバスチャンだった。

あの日に聞いた暴言が一つ二つーと浮び上がり、エスターの表情が暗くなる。

「もしかしてお兄ちゃんの友逹?」

「そうだよ。あの子があなたに大失敗したんだって?そのことを謝りたいって」

「突然ですか?」

「実は招待したのはずいぶん前なのに、私が忘れていたんだ」

ジュディはにっこり笑って額を掻く。

合宿訓練が終わった後、セバスチャンを殴って約束したことだが、うっかりして時間があっという間に過ぎた。

そのように大騒ぎして行ったのに来ないから不安になったセバスチャンが直接招待状まで作って送ったのだ。

「どう?一緒に行く?」

ジュディはエスターが返事はせずに手だけをこそこそすると、あまり気が進まないことに気づいた。

「行きたくなければ行かなくてもいいよ」

セバスチャンの家に行こうとする最も大きな理由は、エスターが直接謝罪を受けさせようとすることだが、当事者が嫌がるならその必要はない。

「うん・・・」

エスターは本当に断るつもりだった。

「血筋」云々して暴言を吐いたセバスチャンを思い出すと、当然そこに行きたくなかった。

しかし、招待状に書かれているセバスチャンの家門が目に入る。

ビスエル公爵家は帝国を支える4大家門の1つだ。

(それであんなに血統を重視したの?)

幼い頃からよく見てきたはずなので、ジュディと親しく過ごすのも彼の家門を考えれば理解できた。

神殿と戦わなければならない未来を考えれば、セバスチャンと親密な関係を持っておいた方がよさそうだ。

「本当に謝ると言ったんですか?」

「うん。あなたにすごく申し訳ないんだって」

嘘かもしれないが、悪いことはない。

頭の中で計算を終えたエスターが招待状をジュディに返した。

「じゃあ、行きます」

「本当?よかった!」

ジュディはびょんびょん跳ねて喜んだ。

ビスエル公爵家に行けば自分だけ弟がいると自慢していたセバスチャンの鼻をもう一度かむつもりだった。

「お父さんに言って明後日出発しよう」

ビスエル領地はテルシアで速い馬車で半日かかる。

食事が3日後なので、日付に合わせるためには明後日の明け方には出発しなければならなかった。

「お嬢さん、ドレスを買う時間もなさそうですが・・・大丈夫ですか?」

「この前買ったものを着ればいいよ」

エスターはドロレスが選んでくれた緑色のドレスを思い出して目を輝かせる。

 



 

「エスター、私の手を握って」

ジュディは馬車から降りた後、エスターに手を差し出す。

それなりに準備したエスコートだった。.

エスターは微笑みながらジュディの手を握る。

二人は誰が見てもとてもよく似合う兄妹だった。

「ジュディ坊ちゃん!いらっしゃいませ」

ドアを守っていた執事がジュディに気付き、嬉しそうに挨拶する。

頻繁に行き来していたので、お互いに顔を知っているのだ。

「隣にいらっしゃる方がエスターさんですか?」

「そうだよ」

「ビスエルヘようこそ」

執事が穏やかに笑って庭に2人を案内した。

今日の食事が2人とセバスチャンの友人だけが招待された席だったためか、とても静かな雰囲気だ。

「後であそこで食事するみたい」

ジュディは芝生の上にテーブルがいっぱいあるのを見て言った。

「庭がとてもきれいですね」

エスターは大公邸とは全く違って、華やかな公邸を不思議そうに眺めながらあちこちを見物する。

2人が来るともっと気を使ったのか分からないが、庭が特によく手入れされていた。

エスターが見物に余念がない間、2人が到着したという知らせを聞いたセバスチャンが邸宅から出てくる。

セバスチャンは黒いスーツに赤い蝶ネクタイを締めていた。

頭は思い切り浮かせて後ろにぐっと上げて。

ただ、ふっくらしているため、ワイシャツのボタンが全部破れそうだ。

その上、体の熱に勝てず、額からはずっと汗が出ている。

本人もそれを知ってハンカチをぎゅっと握っていた。

「あれ?セバスチャンだ」

ジュディはセバスチャンを見つけて手を大きく振った。

「ここだよ。こっちに来い!」

エスターはセバスチャンの方に首を向ける。

そして、自然に表情が固まった。

セバスチャンもエスターを見て当惑したのは同じ。

いざ謝るべきだと思ったらとても恥ずかしかった

「もう!」とセバスチャンはのろのろと二人に向かって歩く。

ところが、ジュディのそばにいるエスターの姿が初めて見た時とは大きく変わっていた。

「同じ人なの?」

思わずつぶやくほどだった。

初めて会った時はやせ細っていて、貴族という感じは全くしなかった。

しかし、今はどこから見ても完璧な貴族。

ジュディの隣の席はぎこちなくなかった。

それにドレスを着たからか綺麗に見えた。

こそこそと可愛い顔がやっとセバスチャンの目に入る。

(どうしたの?私の心臓どうしたの?)

セバスチャンは2人の前に立ち、混乱していた。

どうしてもエスターがいる方は見られず、ジュディだけを見る。

「来てくれてありがとう」

「うん。ところで、あなた、どうしたの?」

ジュディはセバスチャンがこわばっているのを見て笑い出した。

「何でもない」

「とにかくおかしいんだって。エスターとも挨拶して」

セバスチャンはエスターにおずおずと挨拶する。

「こんにちは」

「こんにちは」

エスターはそのようなセバスチャンを誤解し、依然として自分を無視していると思って気分が悪くなった。

初めて会った時の傲慢さはなかったが、あの日感じた不快感だけは相変らず生々しく残っているのだ。

「じゃあ、私は抜けているよ」

ジュディは2人が気楽に話せるように脇に落ちた。

もちろんセバスチャンに「うわごとを言うと死ぬ」と警告した後だ。

「だから・・・」

セバスチャンはむしろ早く謝って席を立とうと決心し、頭を上げてエスターを眺めた。

ところが、エスターのピンク色の瞳を見た瞬間、セバスチャンは凍りついてしまった。

膨らんだ頬が、とてもかわいかった。

「私がね・・・。ああ、どうしよう・・・」

エスターはじっと待ちながら、セバスチャンの顔色が時々刻々と変わるのを見た。

(触ったら爆発しそう)

これ以上赤くならないほと赤くなったようだったが、今は真っ赤に燃えていた。

「ちょっと私じゃなくて他のところを見てくれない? 」

「はい?はい」

なぜなのかは分からないが、セバスチャンがあまりにも急いで頼み込んで反対側に首を向けた。

セバスチャンはほっとしてつばをごくりと飲み込んだ。

そして、すぐにエスターに準備した謝罪の言葉を伝える。

「あの日、私の言葉がひどすぎた。その時はただジュディにやられたことが多すぎて、私も知らないうちにあなたに解消したみたい」

真心がにじみ出る声に、エスターの心も少しずつ解けていく。

 



 

ペンペンの体調が気になりますね・・・。

セバスチャン、確実にエスターに恋に落ちましたね!

大公家に転がり込んできた聖女様【51話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。 今回は51話をまとめ...
【公爵邸の囚われ王女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「公爵邸の囚われ王女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となって...
【家族ごっこはもうやめます】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...
【乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」を紹介させていただきます。 ネタバ...
【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...
【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...
【あなたの主治医はもう辞めます!】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「あなたの主治医はもう辞めます!」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...